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「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」(@国立国際美術館)に行ってきました!

「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」(@国立国際美術館)に行ってきました!

医師でアーティストである稲葉俊郎先生が先日大阪にいらした時にこの展覧会に行かれたという投稿があり、こんな展覧会をやっているんやと知りました!稲葉先生は東大の医学部附属病院の医師から軽井沢の病院に異動されました。アートをこよなく愛する方で、山形ビエンナーレの芸術監督をされています!ご縁があって以前、プロデューサーのたちばなやすひとさんから依頼があり稲葉先生と三宅陽一郎さんの対談の収録に会社のスタジオをお貸しすることがありました。その収録に立ち合い、ものすごく刺激をいただきたことがとても強烈な体験として残っています!三宅さんは、AIを使ったゲームのクリエイターをされながら、自ら「哲学塾」を運営されそれが出版されているという方です。三宅さんのお書きになった。「人工知能のための哲学塾」がとても面白いのでおすすめです!特に本書に続いて出版された「人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇」と2冊読むと面白いと思います。そして、今検索して発見したのですが、さらに、続編が出ていることを発見しました。2020年出版の題名は「人工知能のための哲学塾 未来社会篇 〜響きあう社会、他者、自己」というものでした。時間を見つけて拝読させていただきたいと思います。

この日、東京から知り合いの方が大阪に来るので天満で飲みましょう!というお誘いを受け、せっかく大阪市内に出るんやったらこの展覧会に行ってみよ!ということで雨がざざ降りの中行ってみました!

中津でランチにスパイスカレーを食べて、

グランフロントからヨドバシカメラを経由して阪急百貨店の脇から地下に降りて、阪神百貨店を通過して、堂島地下街やを通ってドン突きにある中央軒を横目に階段を登りサントリー大阪本社(?)の脇を抜け河をわたってフェスティバルホールの東西のビルを横目に見ながら大阪市立科学館の方へ歩いていくと、その隣に「国立国際美術館」がありました!その横には「大阪中之島美術館」があり、そちらの建築物がすごい!そちらは「佐伯祐三展」をやっていました。「国立国際美術館」は基本地下に展示館があって地上にはこんな小さなのが国立の美術館なんやろか?と思うのですが、実は地下1階さらには地下2階と天井も高いので普通やったら地下6階分くらい掘り込まれた空間が拡がっているという構造でした。学生証を提示して「キャンパスメンバー」ということで入場料が大人2100円のところ、学生団体料金になりますので1100円で見ることが出来ます!



拝見して思ったのが、このベルリンの博物館に今回の多くの20世紀を代表する現代美術を寄贈した画商のベルクグリューンさんのことでした。この方はドイツに住むユダヤ人でした!1936年に米国に移住します!そして戦後、パリはシテ島で画廊を経営されるそうです!そうして同時代の作家であったパブロ・ピカソと出会い、彼の作品を買い求めるようになり、その盟友でもあるパウル・クレーなどとも交流が始まり絵画も購入するということになっていったそうです!ポスト印象派と言うらしいのですが、ベルクグリューンさんは20世紀の現代絵画をコレクションするために、19世紀の印象派の作品などを売って資金を得て、コレクションを増やしていった、という物語がとても興味深いものでした!ブラックやジャコメッティそしてマチスなどの作品なども展示されてあり、しかも、この展示「カメラNG」のシールが貼っていないものは撮影自由でした。ユダヤ人だったベルクグリューンさんはどんな思いで晩年に自らの故郷だったベルリンの美術館に彼のコレクションを寄贈しようと思ったのでしょうか?そのことを想像するだけで、たくさんの物語が浮かんでしまいます。

パウル・クレー

展示の仕方もキュレーターの方がすごいのか?ピカソが青の時代を過ぎ、パリに移り住んで、画風が変わったということを二枚の画を並べて見せていたり、また本展覧会を見るとピカソがありとあらゆる多彩な手法で画を描いていたとうことがわかります!そして、ちょっとびっくりしたのが1970年のピカソの作品が展示されていたこと。私が8歳、小学校2-3年生の頃です!ピカソはある種、同時代に生きた方やったんか?とこの展示を見て思いを新たにしました!そして90歳過ぎまで創作を続け、その作風が変化し続けていったということが良くわかる展示になっていました!ちなみにピカソは1881年生まれで1973年の4月8日に亡くなっています!享年91歳の大往生。そして今年は死後50年なんですね!半世紀経っても影響力が莫大な才能を残していった方なんですね。芸術家ほんまにすごい仕事です!いや「生き方」です!と言った方がええんやろか?

マチス

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