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ChatGPT3.5をやってみました。そして考えた。

ChatGPT3.5をやってみました。そして考えた。
 
オープンAIが開発中のChatGPT、いま、ものすごく話題になっていてメディアで取り上げられています。TVや新聞記事を読むと、まさに誰かがそこに居て書いているような。これまでのAIチャットとは何だかレベルが違うぞ!ということで、文章を書く仕事がなくなるんちゃうか?みたいなことを感じている方もおられるというのは無理もないこと。広告のキャッチコピーも書ける!みたいなことを言われておりコピーライターの仕事はこれからどうなるのか?そして記者やライターの仕事はどうなるのか?について考えてみました。まずは実際に自分でやらないと!ということでウィンドウズを立ち上げChatGPTを検索。調べるとマイクロソフトの検索エンジン「bing」に搭載されているとのこと。そこでマイクロソフトアカウントに入ってみると申請して承認されたら使えるようになりますよ!ということでマイクロソフトアカウントから申請。1日か2日だったろうか?申請が完了したという連絡が来てようやく使えるようになるという仕様でした。そこでまずはChatGPTに以下の質問をしてみた。
 
ChatGPTの対話(1回目)2023年2月21日
 
私:善く生きるのに大切なことは何ですか?
 
BING:(ChatGPT)こんにちは、これはBingです。😊
善く生きるのに大切なことは人によって違うかもしれませんが、一般的には自分の価値観や目標を持ち、他人や社会に貢献し、幸せや感謝を感じることが重要だと思います。
以上、とありました。
そして昨日、再度検索すると。
2023年3月5日
私:善く生きるのに大切なことは何ですか?
以下回答:こんにちは、これはBingです。😊
善く生きるのに大切なことは、人によって違うかもしれませんが、いくつかの共通点があると思います。例えば、1によると、「今」を大切にすることが人生を充実させるコツだそうです。過去や未来に囚われず、目の前のことに集中することで、後悔しない生き方ができると言っています。
また、2では、ソクラテスの言葉を紹介しています。「人間として善く生きるには,魂への配慮に心がけることである」というものです。魂(精神)を磨くためには、自分自身や世界について常に問い続けることが必要だったそうです。さらに、3では、「ただ生きる」のではなく「善く生きる」ことを目指す姿勢が大切だと述べています。向上心や挑戦心を持って、自分らしく生きることで、人生は豊かになると言っています。
このように、善く生きるためには、「今」を大切にすること、「魂」を磨くこと、「姿勢」を持つことなどが重要なポイントかもしれません。
 
とあった。なるほど毎回答えが違うのかな?と思って本日3度目の質問をしてみた。

(以下:同じ質問の回答)

2023年3月6日

善く生きるのに大切なことは、人によって違うかもしれませんが、一般的には以下のようなことが言われています。
 
自分の魂(精神)を磨くこと1
目の前のことに集中すること2
過去を悔やまないこと2
未来を悲観しないこと2
「明日やろう」を辞めること2
他人と共により善く生きるための価値観を見出すこと3
これらはあくまで参考ですが、自分なりに考えてみるのも良いかもしれませんね。😊
 
ちなみに本日、直後に同じ質問をすると回答はまったく同じでした。

さてどういうことなのか?日々、AIが訓練を行っておりその回答が変化していくのでしょうか?それとも質問に対する答えは将棋の対局の次の一手のように幾通りかありその中から任意のものが提示されているのでしょうか?以前「電通」がAIを使ってAIコピーライターを開発したと言うニュースがありました。そのAIはたくさんのコピーを出してくると。コピーは何タイプあっても掲出は一つです!それを選ぶのは人間なのではないでしょうか?広告主や企業のトップあるいはクリエイティブ・ディレクターが選ぶもので広告キャンペーンが変わるように、また、経営者の経営判断によって企業業績が変わるように。あるいは棋士が次の一手を選ぶように。そのあたりから演繹(えんえき)すると、ということは、ChatGPTは様々な標準的な仮説である文章をいくつか提示してくれる道具という捉え方が最も近いのかな?と思いました。それを参考にして自ら考え、自らの言葉で文章を整えて紡いでいくことが大切になってくるのではないでしょうか?来る4月13日に新作が発売される村上春樹さん!村上さんの文章が、あのリズムが、何が起きるか展開が読めない物語が、果たしてChatGPTで創作出来るのでしょうか?そこの最後の整いが出来るのが人間なのではないでしょうか?
そこには大きな失敗もあるかもしれません、「なんじゃこりゃ」というのがあるかも知れません、しかし、人間はそうしたあまたの「なんじゃこりゃ」を作り続けて多様な創作を行っているのではないでしょうか?過去のアーカイブを参照してこんな感じですね!と優等生的な仮説を出せるChatGPTは、それはそれですごいことです!ただ、これだけだと合格点が取れるというだけなのでは?そこからさらに奥に奥に分け入っていく作業がこれからさらに大切なことになるのではないでしょうか?そういえば、村上春樹が「ダンス・ダンス・ダンス」という小説の中で主人公の僕のフリーライターの仕事を「文化的雪かき」という言葉で語っていました。もしかしたら「文化的雪かき」的な仕事はChatGPTが出来るのかも知れません。以前、CMのプレゼンのための企画会議をしていた時に優秀な大学を出た広告会社のプランナーの人たちが恥ずかしそうに企画を出し、「大体、こんな感じですよね」と企画を出されるのを何度も拝見しました。その時点で、これは今ならChatGPTと同じなのではないか?と思うのです。そこを超えたところに、なんだかわからないかものクリエイティブが生まれ、それを面白いと思う上司が居て、それが世に出て多くの人の気持ちを動かす、あるいはざわつかせるということ。その高みを目指さないと、ほんまに、あななたちの仕事は奪われますよ!とChatGPTは教えてくれているのかも知れません。まだまだ、これからどうなるかわかりませんが、ChatGPTの登場で物書きの世界が変化し新たな時代の物書き界の藤井聡太が生まれて来るかもしれませんね。


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