弱い世間をたくさん作りたい

鴻上尚史さんの
「空気」を読んでも従わない-息苦しさから楽になるという本を読んだ。
著者のことは別の本で知った。リラックスのレッスンという本で、人前などで上がらないための方法を、演出家という立場から考えていて面白いなと思った。こういう系の本はたくさんあるが、心理カウンセラーが書いているイメージで演出家が書いているのはとても新鮮だった。
本の内容も視点が新しく感じて面白かったので、他の本も読んでみようと思った。
今回読んだ本もとてもタメになったし面白かった。面白かったところやタメになった部分をあげようと思う。
・世間という考えは日本独自のものだということ 

・brotherやsisterに弟と兄、妹と姉という意味があるのは2つを区別する必要がないから
→日本だと年上が偉いという考えがあるから、年の違いで言葉も分かれるけど、アメリカにはその考えがないからbrother、sisterだけ。

・定年退職したサラリーマンが退職後抜け殻になってしまうのはそのサラリーマンが会社というたった一つの強い世間に生きていたから。他の世間を生きていなかったから。
→自分にも言えるなと思った。自分にも弱い世間はなく、学校と家という強い世間にしか生きていなかったから、そこから外れた時に体調を崩したのかなと思った。

・自分の気持ちを楽にする方法は一つの世間を強くすることではなく、弱い世間をいくつか作ったり、知らない人と「社会話」をすること。

新書は読むのが苦手だと思っていたが、知らないことを新しく知れて、ちょっと世界が広くなったように感じたし、意外と面白かった。もっといろんな知識を知って、自分が追い詰められた時の逃げ道にしたい。

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