シェア
切れ間のない 青空のひとすみ、 ぽっかりと 色が抜けていました。 そこには、 出番にはまだ少…
私でさえも。 私でさえも忘れていくんだ、今の私のことを。 今の私の内側で、燻っている弾ける…
世界の終わりに、人々は抱き合うと思うよ。 あなたはわたし。 わたしはあなた。 そんなことに…
夕暮れどき。 車窓から見える風景を、まばたきで切りとる。 次にまぶたを開いたときには、そ…
自分の足で辿り着ける場所だけが自分の世界だった頃。 その時に見えた景色は、きっと今よりも濃い色をしていた。
俗にいう無駄なこと、無駄な時間を削っていったら、 そこに何が残るんだ、と思う。 何も残ら…
軽いな、と思う。 夏の日差しの名残が残る、秋の晴れ間。 外は、夏よりもどこか、軽い空気で…
とんぼは、飛行機のようだ。 軽い機体で、縦横無尽に飛び回る。 低空飛行する小型飛行機には…
熱に浮かされるように醒めない夢を見たいなら、噓を最も真実らしくする方法を教えてあげましょう。それは、事実のなかに噓をちぎって投げ入れること。真と偽は、綺麗に分離なんてできやしないのです。スプーンでひとたびかき混ぜてしまえば、溶け合って1つになる。さあ、真実のなかに噓を散りばめて。