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切れ間のない 青空のひとすみ、 ぽっかりと 色が抜けていました。 そこには、 出番にはまだ少…
私でさえも。 私でさえも忘れていくんだ、今の私のことを。 今の私の内側で、燻っている弾ける…
夕暮れどき。 車窓から見える風景を、まばたきで切りとる。 次にまぶたを開いたときには、そ…
他人に自分を暴いて、心の綺麗も汚いも、一頻り伝え終えた後。 そんなときには、決まって空しい気持ちになる。 より解り合えるはずなのに、何故だろう。知って欲しかったはずなのに。 解り合えないということを、分かってしまうからかしら。 もう余計なことは何も言わずに、笑っていようかしら。
軽いな、と思う。 夏の日差しの名残が残る、秋の晴れ間。 外は、夏よりもどこか、軽い空気で…
とんぼは、飛行機のようだ。 軽い機体で、縦横無尽に飛び回る。 低空飛行する小型飛行機には…
髪を切る行為は、重さを捨てる行為だ。 鬱屈した感情を、捨てる行為だ。 24時間、一緒に過ご…
ふと蘇ってくるのは、記憶の断片である。1日1日を鮮明に思い出すことはできない。心が揺れ動いた感覚は、既に過去の物だ。 けれど、泣いたり笑ったりしていた毎日が時間の経過と共にぼやけて、1つの思い出として昇華されてゆく気がする。幸せだった日々として、全ての過去を包み込めるように思う。