花作家の随想録#1「感覚」 20231103
こども食堂を併設している日本看取り士会の会長 柴田久美子先生とお電話をする機会があった。
実母の危篤の際には、心構えをお話してくれたり、とお世話になった。
その母が亡くなったお話から、日常の様々な話となってゆき、
いつもの感覚会話となっていった。
日本語は普通の会話なのだが、声や気から互いに感じ取る奥深い感覚は、いつも体に伝わってくる。多分久美子先生も同じかそれ以上かもしれない。
直子さん、先日家族葬の際に、ぜんぶ造花だったのよ。
その前にしていた会話は、最近ドライフラワー専門の店舗が増え、流行っているという話の流れだった。
これは、生花がよくて造花がだめだ、という話ではない。
奥のほうに先生と共通にある、人間の本質的な原始的無意識の感覚的変化をこの会話で感じていた。
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