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穂村弘『図書館の外は嵐』

タイトルがとてもいいなと思う。穂村弘のエッセイが好きでよく読む。『世界音痴』とか『鳥肌が』とか。『図書館の外は嵐』は読書日記だ。小説、歌集、マンガ、写真集、なんでもある。一つひとつはわりと短いのだが、ことばを尽くされた紹介文より想像をかき立てられて読みたくなる。歌人だからなのかなあ。短いのに、短いからこそ、そこに全部詰まっていてとてもきれいな読書日記だ。山田詠美のエッセイもそうだったけれど、ことばへの鋭さに打たれながら読む。特にミステリについて書かれた「最高の告白」が良くて、あまりミステリを読まないけれど紹介されていたものを借りてみた。

『図書館の外は嵐 穂村弘の読書日記』
穂村弘 文藝春秋 2021

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