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わたしは"みんなからいちばん身近な医療従事者"になりたい

昔の商店街にあった、住居兼日用品と市販薬と小さな小さな調剤室が併設しているそんな薬局を皆さんはご存知だろうか?
わたしはそんな小さな薬局に生まれた。 写真の背景がわたしの実家だ。
リポビタンDと消毒液の匂いは、わたしにとって昔の実家を思い出させるような、そんな懐かしい香りだ。

ここは大正生まれの祖母が切り盛りする小さな薬局で、日用品を買いに来た近所のおばさんが居間に上がって一緒にお茶を飲んだり、近所のおじさんが「腹痛いんだけど何か薬ある?」と相談をしに来たり、あと近所の病院の処方箋を持ってきた人へ調剤したり、そしてお客さんが来てない時は店舗と薄いドア1枚隔てただけの居間でコタツに入りながらお茶を飲みつつ店番をするという、現在の調剤薬局とドラッグストアを足して割ってそんでめっちゃ薄めてアットホーム感を足して足して足したような、そんな場所だった。
わたしはそんな環境で小さい頃から店番をして(祖母が出かけてる時は接客したりもしてたよ)、そしてたくさんのお客さん達に「小さな店員さん」として可愛がってもらったし、たくさんの祖母の友達と色んなおしゃべりをした。この経験はわたしの本質を形成する上でとても重要な経験だったんだと思う。
だからこそ今、色んな人と会ったり話したりするのが好きだし、接客業を天職だと思っている。
そしてこんな風に育ったわたしは、今でも理想の薬剤師は祖母その人で、誰よりもお客さん(患者さん)に身近で相談しやすい薬剤師という職業をおもしろいな、と思っていた。

だけど、現在の薬剤師はどうだろう。
大手の薬局、ドラッグストアが台頭してしまい、「いちばん身近な医療従事者」という位置から遠ざかってしまったように思える。

昔は具合が悪くなった時、まず相談する人として町の薬局の薬剤師さん、という選択をする人が多かった時代があった(とわたしは思っているし、実際祖母はそういう役割を担っていた)のに、今の調剤薬局は処方箋がないと入れない(入りにくい)場所、ドラッグストアは日用品を買いに行ったり病院に行けない時に薬を買いに行く場所というイメージで、そこにいる薬剤師に相談に行こう!と思う人はほんの少ししかいないと思う。

わたしはそれが本当にもったいないと思うし、どんどんそういう相談を受けたいと思いながらドラッグストアで働いていた。
だけど、社会の歯車として大手ドラッグストアで働くわたしがひとりでそう思っていても限界があって、じゃあどうすればもっと個人に寄り添った、"みんなからいちばん近い医療従事者"になれるのか?と思ったときに、じゃあ、わたしはフリーの薬剤師になればいいんじゃないか?そう思うに至った。

フリーの薬剤師ってなんぞや?って思うかもしれない。ぶっちゃけ、わたしもまだ模索段階だ。
わたしは、対個人の健康(病気になる前から)をトータルで見たい。
今のわたしが出来る事として健康相談に乗りながら栄養学、薬学、薬膳、スパイスの知識を総動員して「体質、体調に考慮したカレー」のレシピの提供(カレーが好きすぎてカレー伝導師の資格をとってしまってます)、

薬学の知識とドラッグストア時代に培ったサプリメントの知識からできる「サプリメントを選ぶ手伝い」、

「常備薬を選ぶ手伝い」

などなど、わたしが薬剤師として個人で出来ることを対個人でこれからやっていけたらいいなと思うしやっていきたい。

まだまだ模索段階なので、「こんなことしたらどう?」とか「こんなことして欲しい!」って言うのも募集中。

いちばん身近な医療従事者になる、を目標にわたしは前に進んでいきたいと思っています。そしておもしろいこと一緒にやってくれる人も随時募集中です!w

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