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私は多民族国家が好きなんだ

こんにちは、大久保です。
趣味は海外旅行です。脳が思考停止に陥らないように、定期的に海外に出るようにしているのですが、最近色々な国を回るうちに、好きな国や住みたい国が明確になてきたので、まとめてみようと思います。

海外ならどこでもいい、ではない

バンクーバー

事実として、日本のキッチリ感が子どもの頃から違和感で、初めて行ったバンクーバーで「あぁこっちだったわ…」と自分の居場所を再確認した私ですが、最初のバンクーバーではとてもじゃないけど英語が話せるなんて言えたもんじゃなかった私ですら、バスや電車を乗り継ぎ通勤したり、ホストファミリーや世界中から集まった仲間たちと英語でのコミュニケーションを取ることが若干ながらできていましたし、今考えればわりと楽しく過ごしていたな、と思います。
何よりも、集まる仲間たちの中や駅をいく人々の中に「同じ」を見つけることが難しい、そんな環境が私は好きでした。そこにはあえて「多様性の尊重」などという必要はなく、誰も自分と誰かの違いを気にしてないし、共通言語である英語を介して、それぞれがそれぞれに生きている、という感じ。治安が良いこともあり、年齢の近い一人で留学に来ている仲間に恵まれたこともあり幸せに暮らせていました。

マレーシア


こちらは多民族国家です。マレー人・インド人・華僑と呼ばれる中華系の主に三種の人種が共存しています。寺院もそれぞれの宗派のものがそれぞれ並び、公共の表示はマレー語、それぞれの言語とともに英語を中心にコミュニケーションを取ります。宗教により、食べない食品や飲酒など習慣に違いがありますが、それぞれがそれぞれを尊重し、共存しています。人種によって学校もそれぞれなので、日本のような「公立」のような一本道ではなく多様な教育の選択肢があります。
度々こちらにも登場している私のパートナーこそ、華僑マレーシア人であり彼は5つの言語を使い分けます。シンプルに初めて彼にマレーシアで会った時、食事に行く先や買い物の時など自然に言語を使い分ける姿が、ちょーーーーかっこよかった、というのが初見の感想です。笑しかし、華僑マレーシア人がみんながみんな他言語を使えるわけではなく、彼は置かれた環境がよかったことと、それなりに努力もしてきた、ということ話してくれました。
ちなみに彼はマレーシアよりも日本が好きです。これもまたないものねだり。

共通すること


それこそが上記に挙げた両国に共通することですが、人種が多様であるということです。要はそこに暮らす人々の見た目が、多様であるということです。これは日本で暮らしてきたわ私のある意味‘反発‘的な部分もあるかもしれませんが、学生時代の制服や、髪の色や靴下の色まで指定されることに、大きな疑問を持っていました。そもそも人が違うんだから、揃えようとすることは違うのではないかと。そして高校は私服OKの学校を選び、髪の色を2色や3色にしたりして個性を楽しみました。笑

当時は日本の中でいかに個性的に私らしく生きるか、を突き詰め尖っていましたが(今も?)、世界に出てから「やっぱりこれでいいんだ」と「私が私らしくいること」に自信を持つことが出来ました。全く‘日本最適‘ではない私が日本で教育施設を運営していることは、同じような思いをしてきた方や共感をしてくださる方の応援のおかげで成り立っています。

今は事業もあり日本で過ごしていますが、やはりこの日本の違和感はいまだに消えません。誰かに何かを言われたわけではありませんが、どこかまだ、私が私でいることを認められない感じがあるのです。これでも日本では、立場的にもかなり自分を隠して過ごしています。「出せばいいじゃない!」と思われるかもしれませんが、これはあまり全てにおいて得策とはいえないものです。ただ、私が過ごしやすい場所が地球上に存在することを知ってしまった今、自分を抑えることが大きなストレスになっていることも事実です。だからこそ、運営する施設に通う日本に住む子どもたちや職員さんには、「自分らしく」いてほしいと願うのです。その居場所を作りたいと思い、施設を作り運営しています。

子どもたちだけではなく、私たちの施設に関わるすべての人が、「自分らしく」過ごしながら他者も尊重できる、温かいコミュニティーが微力ながら少しずつ出来てきました。これもまた関わってくださる皆様のおかげと感謝しております。

結論


現状、私が100%私でいられる国は、マレーシアです。バンクーバーも大好きですが、寒いところが苦手なので、夏しか快適に過ごせない。笑ちなみに多人種だったらアメリカは?という意見もあるかもしれませんが、アメリカに行くと自分が小さく感じます。(身長152cmなので十分元々小さいんだけども)体格もそうですが、言語的にも周りは英語がネイティブということも相まって、なんだか恐縮してしまうのです。(=小さくなる)
私が世界に出ることがなければ、日本以上に自分が自分らしくいられる国に出会えることはなかったかもしれません。まずは出会えたことに感謝、そして世界は決して遠くはないということ。実際今この文章は、タイの首都バンコク、サイアムパラゴンというショッピングモールの3Fのカフェで書いています。
結局私は、多人種に囲まれて多様性豊かに生きていたい、それが自分らしくいられる一つの要素だということにここ、タイで気がついたというお話です。

2022.12.28

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