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遊びと痕跡

散歩がてら外を歩いているときにゴミ捨て場を通った。
ゴミ袋は透明ですから、中に入っているゴミがよく観察することができる。
ゴミ袋の中身はお菓子の箱ばかり入っているものや、一番搾り350mlが名一杯積み込まれているものまで様々で、そのゴミとういう「痕跡」からそのゴミ袋を捨てた人の人柄や、生活スタイルなんかを想像するのは面白い。

こういう「痕跡」というのは日常の様々なところで自然発生していて、結構自然にその断片から想像を膨らませて私たちは生きている。
例えば、初めて会う人はもちろんどんな人かはわからないが、その人の服装とか、その人の喋り方とか、動きとか、そういった「痕跡」から自分の経験、知識から虫食い算のように導き出している。
結果から過程を導き出している。

「痕跡」という言葉でまとめたが、実際はその「痕跡」の見え方や種類によって想起させるものが変わってくる。
ゴミ袋のゴミから見えるその人のイメージと、買い物カゴの中身の商品から見えるその人のイメージは同一人物だとしても違うイメージが湧いてくるし、感じ方も違う。
この微細なイメージの違いというのがとても重要であり、これから遊びについて学べることはかなりある。
この違いが遊びの違いとも言えるだろう。

その「痕跡」自体の持つイメージだったり、その「痕跡」のある場所によっても、「痕跡」の生まれ方、残し方によっても変化する。
この複雑な情報が絡み合って一つの「痕跡」として現れてくるわけですし、その複雑な情報を一つの「痕跡」してまとめられているからイメージができると言える。

この無意識のうちに流してしまう「痕跡」というものを深掘りすることで、それこそネットとかでは出てこないようなことが学ぶことができます。
どうやって痕跡が生まれるのか。
その痕跡は何を生むのか。
それらは全て遊びのカケラです。

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