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#99 見えない先をゆく



先は見えない。



明るくも見える。
暗くも見える。




神々しく鮮やかで煌びやかな


あの場所に向けて



進めているか分からない


1歩を積み重ねる。



時には殺意のない矢が飛んできて



昨日までの信じてきた1歩1歩を



ボロボロに荒される。



意味が無いとまで言われる



歩けど歩けど途方もなくて



疲れきった僕に差し伸べてくれた手



その手の持ち主すら❌とされ




何が正解が分からなくなる。




この道で合っているか


本当に辿り着けるのか




本当は進めてなくて
同じ所を徘徊しているとまで思う。




周りを見渡せば十人十色



何も分からずもがき苦しんでいる人




這いつくばってでも前へ進もうとする人



絶望を感じ、立ち尽くすだけの人






疲れきってうずくまり休む人




遠くを見つめ他を羨む人



諦めて道を引き返そうとする人



光に心を奪われ、猛スピードで走る人




歩くコツを見つけて楽しそうな人




ゆっくりだが、着実に前に前に進む人





突然、思いがけぬ足枷をつけられる人





どの人もあの場所に憧れている。




あの場所は姿形を変え、その人達の前にいる





将来、夢、目標、ゴール、必須条件……




みんな頑張っている。



頑張っているなんて思っているようじゃ




そう吐き捨てる人もいるが
それは頑張った先に見える景色か??……




頑張りだと思わずひたすらに進む



進みたいから進む



欲しいから手に取ってみる



必死に掴もうと手を伸ばし続ける




邪魔が入っても、時には取り上げられても




またその光に魅せられ手を伸ばす。





ただ、その先の人は言う。




「ここが全てではない」





僕達の心を軽くする救いの言葉



僕達の光を暗く閉ざす言葉




そこに居座る人達が


それ手に入れ、使っている人達が



大事に大事に持っている人達が



持たざる者には言えない。


言えばそれはただの妬みや嫉み



持つ者が十分に持った上で、


そういうから意味を持たせられる。





持たざる者に残された道は


それを手にする。そして対等に。




しかし、報われ方は選べない。

突如として訪れるかもしれない。




その時々で姿を変え、僕の日々に溶け込む




そして、気づく。




僕は、幸せだったのかな……

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