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成長も向上もいらない。ただ、戻っていく。

自分の「成長」を感じられるようなことが大好きで、、、というよりも、「このままの自分じゃ駄目だ」っていう不足感から、これまで散々、自己啓発的なことにお金をかけてきた。

だけど毎回自分が、心から「前進」するような感覚を掴める時って、足りていなかった何かを得て、上に向かって成長していくような達成感ではなく、余計な囚われから解放されて、下に向かって溶けていくような感覚の時。
それは、深い安堵感と共に。

必要なものはもう既に持っていて、大切なものはすぐ足元にあって、結局ただ、元に戻れば良かったんだという、拍子抜けするような感覚。
私たちは、自分に完璧を求めすぎなのだ。

私が成長して強くなりたかったのは、心に巣食う不足感を何かで補って、安心したかったから。
その「安らぎ」を得る為には、何かを付け足さなければならないと、思っていたから。

本当に成長するのって、「成長しよう」って力んでいる時じゃなくて、「力み」の原因に気づいて、ちゃんと力を抜けた時。
脱力と共に明らめの方向へ、自分を明け渡した時。
力みのその根源にあるものは、そのだいたいが、恐怖心だから。
それは、本来の自分に対する不信感だと言い換えてもいい。
付けた仮面の奥には、何かに怯える自分自身がいる。

仮面をより器用に操れるようになったり、より強く力めるようになることが、成長ではない。
それは一つの過程として、結局「元通り」が、1番力強い。
本当の強さも成長も、大元への信頼感に比例する。


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