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外国語のスピーキングがちょっとだけ上達する方法

外国語を喋るのって難しいですよね。「話す」という行為は読む・書く・聴くと異なり即時的なアウトプットを必要とするので、スポーツのようにある程度練習を重ねないとできる様にはなりません。ただ、そもそもどうやって練習すれば良いのか?という問に関して明確な答えを出せることはそう多くなく、そもそも一人じゃ練習できねーよって感じる人もたくさんいると思います。自分も以前はそんな感じだったのですが、色々試してみた挙句、意外と一人でなんとかなる練習方法もあるんだということに気付かされました。要するにスポーツで言うところの自主練的なものなので、必ずしも実戦で全てが役立つとは限りません。ただ、「練習で出来ないことは本番でも出来ない!」という黄金律にはスピーキングも漏れなく当てはまると思うので、色々やってみて損はなかったですね。そこそこ効果はあったと感じています。
以下、その中で最も有効だったと感じたいくつかの方法を簡単に紹介したいと思います。人によっては致命的に合わない、気持ち悪いと感じるであろうものも含まれていますが... 

頭の中での思考を全部その言語で行う

頭の中でものを考えているとき、意外とそれらは母語で明確に言語化されているものです。くだらないことから頭に残って離れない悩ましい問題まで、頭の中で常に何かを考えているのが普通の人間であり、修行僧レベルくらいまで行かないと雑念から逃れることはできません。それならば、そこを逆手にとって全部の考えを外国語で言語化してしまえば良いじゃないか!というのがこちらの方法になります。例えば道端で変な物体をみた時「うっわなんだこれ?」と「思う」代わりに、例えば英語なら "What the hell is this?" とかなんとか心の中で呟くみたいな感じです。通勤通学中にでも、例えばこの駅とこの駅の間は外国語で考え事をする、などといった形であらかじめ決めておけば、自然とやらないと気持ち悪くなるレベルの習慣になります(多分)。

独り言を全部その言語でいう

前述した内容をうっかり口にだしてしまったとき、それは独り言になります。頭の中で考えている内容がなんとなく言葉に出てしまうのが「独り言」なので、要点はさっき述べたものとほぼ同じになります。ただ、頭の中でぼんやり考えているのと実際に口に出すのとではやはり違いますし、家で他に誰もいない状態で行う練習法としてはこちらの方が有効かもしれません。時と場合を選んで行うことをお勧めします。そして、この方法をやや進化させたものが次の項目になります。

風呂でロールプレイをする

スポーツ選手になりきってインタビューを受ける、会社のミーティングでプレゼンをする、ドラマの役になりきる等々、自分を何かに見立てて喋る練習をすることは非常に効果的です。実際に場面が想定されることで緊張感を体感することができますし、やっていて意外と楽しいものです。対象は会話スタイルのものでも良いですが、上記に例として挙げたような自分の語りがメインの形式の方がやりやすい気はします。また、わざわざ「風呂」をつけた理由についてですが、これを実践中の人は側から見るとただのヤバいやつであり、他人の目が届かない場所で行うのがベストだと考えられるためです。

ちなみに3番目の方法に関してはTed Talkで紹介されていました。タイトルは詳しく覚えていないのですが、気になる方は"language"をキーワードにぜひ検索をかけてみてください。なかなかに面白い内容だったと記憶しています。

これらの方法に共通していることは、深く考えなくても言葉がスラスラ出てくることを目標としている点。ただ、このことはとにかく「頭空っぽ」状態でテキトーに話すこととは必ずしもイコールではありません。全ての発話において一語一句言葉を選んで話している人は世の中にもほとんどいないはずですし、深く考えて言葉にする部分を他と繋ぐためにも、あまり考えこまずに話す能力は大切だということです。そもそも話題の提示ができないと本質的な部分をいくら考えても相手に伝わらないので。しっかりと意味を伝えていくと言う部分に関しては間違いなく教科書的な方法で鍛えた方が良いかと思います。こっちもすごく大事です。

別に言語を学習する目的は「話せる様になること」だけに限らないのですが、スピーキングのスキルは身につけておいて損はないもの。是非トライしてみてはいかがでしょうか(個人差あり!)。

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