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春海
2020年12月6日 03:18
そこにどんな感情を寄せればいいか相変わらず分からないまま、ぼんやりと手元の葉書を見つめる。母校の高校から届いた、同窓会の案内。成人の日の午後、校内の講堂で旧交を温める場を設けてくれるという。在校生たちが祝日で休んでいる間に、学校でこんなことが行われていたとは。卒業して二年ほどで再会しても、あまりありがたみが感じられない。 行くかどうかずっと迷っていた。ところが、この前、心愛と和葉から聞いた話だ