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【映画感想】コンフィデンスマンJP英雄編〜冒頭の引用が刺さる〜

2022年公開のフジテレビ系人気ドラマ『コンフィデンスマンJP』の劇場版第3弾。
ドラマは観ていません。
映画は1作目、2作目ともに鑑賞しています。
(本当は3作目も映画館で観たかった……)
毎回、最後はどんでん返しが待っている面白い作品です。
(これもネタバレになる??)

2023年10月現在はAmazon Prime videoで独占配信中!!
(後半にネタバレがありますので、未視聴の方はご注意ください!!)
今回は予告動画を貼ったり、リンクの埋め込みに挑戦したりしました。
まだまだレビュー記事慣れないので、少しずつ自分らしい形を見つけていけたらと思います。
それでは!

あらすじ
これは、コンフィデンスマン誕生の秘密に迫る物語---“英雄”と謳われた詐欺師〈三代目ツチノコ〉が死んだ。その元で腕を磨いた過去を持つダー子、ボクちゃん、リチャード。当代随一の腕を持つコンフィデンスマンによって密かに受け継がれる〈ツチノコ〉の称号をかけ、3人の真剣勝負がはじまる。舞台は世界中のセレブが集まる世界遺産の都市〈マルタ島・ヴァレッタ〉。狙うは、莫大な財を成し引退したスペイン人の元マフィアが所有する、幻の古代ギリシャ彫刻〈踊るビーナス〉。それぞれの方法でオサカナに近づく3人だったが、そこに警察さらにはインターポールの捜査の手が迫っていた・・・。果たして最後に笑うのは誰なのか!?まったく先の読めない史上最大の騙し合いが始まる!!そして、本当の〈英雄〉、最後の〈真実〉とは-!?

Amazon Prime videoより

↓↓こちらが予告動画

ツチノコって“ねずみ小僧”じゃない?って思いました?
私は思いました笑
今回はダー子、ボクちゃん、リチャードの3人でのオサカナ釣り!……ではなく、真剣勝負の「腕試し」
……過去2作でも、最後はどんでん返しが待っていたので、今回もそれを期待しながら鑑賞しました!!
さすがに3作目ともなると、裏のストーリーを勘ぐりながら観てしまいますね笑

ちなみに、今回のお宝である踊るビーナスは20億円ほどの価値があるらしいですが、けっこう小さな彫刻なんですよ。
20億……
もしも手に入ったら、何をしたいですか??
私は、とりあえず半分は貯金して(真面目か??)、残り半分はその後に使い道を考えますが、とりあえずいろんなところに旅行に行きますかね笑
(さすがに億単位で資産があったら、寄付とかも考えた方がいいかな……)

そして、今回もやっぱり赤星さん(江口洋介さん)出てきました。
ドラマでダー子達3人に騙されて以来、復讐のために血眼になって彼らを探している日本のゴッドファーザーです笑
毎回きれいに騙されていますが、今回はいかに……?
私は、もはや赤星さんが好きになってきました笑
憎めないキャラクターだと思います。

映画のレビューってネタバレ難しくないですか??
何を書いてもネタバレになりません??
本気でネタバレなしにしようと思ったらあらすじくらいしか書くことなくないですか??
私だけ??

今回初登場、瀬戸康史さん演じるインターポールの捜査官と松重豊さん演じる警視庁の刑事がいい味を出していました。
瀬戸康史さんは『ルパンの娘』でも警察官を演じていますが、その時とは違い、手柄を上げるためなら手段は選ばないタイプ
あとスーツが派手でイヤな感じです笑
顔は正統派イケメンなのに、意外な役でしたね。
松重豊さんは、昭和の刑事さんって感じのおじさんでした。
渋い雰囲気で、銭形警部っぽいです。まあ、インターポールなのは瀬戸さんなんですけど笑
角野卓三さんも3代目ツチノコ役で出演していましたね。
3人と3代目の回想の中に、いつものマネーガン(キャッシュキャノン)が出てきて、
「あんたの影響かい笑」
と思わずツッコミました笑

これがマネーガン


厚切りジェイソンさんとダンテ・カーヴァーさん(ソフトバンクのCMで上戸彩さんのお兄さん役を演じる俳優)も出演していました。
厚切りジェイソンさんって、スーツ着てるとかっこいいんですよ笑
あと実はすごい人ですよね。

物語は、ツチノコ、ダー子、ボクちゃん、リチャード、狼たちの順にフォーカスしながら進みます。
この描き方が、今までと違う点だなと感じました。
ストーリーもまとまっているし、伏線もしっかり回収されて、気持ちがよかったです。
予想してなかった展開もあり、驚かされましたね。さすがは詐欺師達の映画。
ドラマを観ていた人も、そうじゃない人も楽しめる内容です。逆に3作目から観て、興味が出たら他の映画やドラマ……という楽しみ方もできるかもしれませんね。
実際、私はドラマ観てません笑

最後は、また映画1作目から見直したくなりました。



ここからネタバレあり!!
未視聴の方は注意です!!

最初に重要なネタバレをします。
これは、
踊るビーナスとツチノコの名をかけた3人の真剣勝負の話
ではなくて、
自称4代目ツチノコを退治するためなら、身内すらも騙すダー子が一人勝ちする話
です。

4代目ツチノコの存在

3代目ツチノコは、誰にもその称号を渡すことなく息を引きとりました。そのため、4代目ツチノコは存在しません
しかし物語は、とある養護施設の少年が誘拐され、その施設を運営する夫人から絵画を盗んだ犯人としてツチノコが浮上するところからスタートします。
その4代目ツチノコを追うインターポール捜査官が、マルセル真梨邑まりむら(瀬戸康史さん)です。

じゃあ自称4代目ツチノコは誰??

ずばり、インターポールの捜査官、マルセル真梨邑が自称4代目ツチノコ!!
つまり最初の事件は自作自演。彼は非道な手段で数々の美術品を盗み、コレクションしている変態です。そう変態。(大事なことなので2回言った)
まんまと踊るビーナスを手に入れた後、隠れ家で悦に入る姿は、失礼ですが気持ち悪いです笑
瀬戸さんってこういう役できるんだなって、素直に関心しました。
捜査官っぽくないスーツだったり、赤星さんの髪を掴んで、テーブルに顔を叩きつけるようなシーンがあったりして、怪しいと言えば怪しかったです笑

「お前ごときいつでもパクれるぞ」って脅し文句怖すぎです笑

最後はしっかり騙されて、全てのコレクションを奪われた挙句、自分が成りすましていた相手に捕まってしまうハメになり、ちょっと可哀想でしたね。
「罰が当たったと思うことですね」ってジェラール・ゴンザレス(今回の表向きのオサカナ。踊るビーナスの所有者)に言っていたのが、見事なブーメランでした。

ダー子は在りし日の3代目に、「ツチノコを名乗る者が現れれば、私が退治する」という約束をしていました。
そこへ『プリンセス編』に登場していたミシェル・フウことコックリが現れます。実は最初に盗まれた絵画はフウ家の所持品で、彼女が養護施設に寄付した物。それが原因で誘拐事件が起こってしまったため、ダー子に助けを求めに来たのです。

敵を騙すなら、まずは身内から!?

というわけで、今回のオサカナは「自称4代目ツチノコ」になりました。リチャードや他のメンバーと話し合い、子猫ちゃん集めに乗り出します。
ここで、一人だけ仲間外れにされている人物がいます……
情に弱いボクちゃんですね笑
彼は本当に情に流されやすい性格で、何度も「足を洗う」と宣言しては、幼馴染のダー子が心配でオサカナ釣りの片棒を担がされています笑
本人いわく、恋愛感情はない様子。
(そういえば、五十嵐に耳打ちしていたシーンは、結局何を言っていたんだろうか??)
彼は今回、一人だけ作戦を知らされず、ツチノコ退治のために、まんまとダー子は利用されました
(ボクちゃん、本当にダー子の手のひらの上で踊りまくり笑)

今回の表向きのオサカナであるジェラール。この人物もダー子達サイドの子猫ちゃんです。なんだか1作目を思い出します。
今回のキーアイテムである踊るビーナス。実はこれもフウ家の所持品で、今回の作戦のために拝借してきた物です。
(絵画も踊るビーナスもフウ家所有って、どんだけ金持ちやねーん、と思いました)

まんまと騙されているボクちゃんは、自称4代目に自分たちが有利だと思い込ませることに一役買っています。

赤星さんまで味方に!?もはや百人力

そしてなんと、今回3人を追う刑事役で登場した松重豊さん。彼も味方
つまり刑事じゃない笑
彼の貧乏ゆすり(?)の癖が伏線になっています。
丹波たんばと名乗っている彼は、序盤で赤星さんに接触してきます。表向きはダー子達を追っている刑事と見せかけて、実は3人の大ファンの詐欺師。
(描き方が上手いなと思いました!)
日本の刑事として自称4代目サイドに潜入し、見事に騙しきる姿は素晴らしいです。
「警察を相手にすると、正体を隠すことに必死で相手の正体に気が付かない(byダー子)」という初歩の初歩の手で、自称4代目を騙し返すキーパーソンですね。

一方、赤星さんに接触したダー子は、彼にも協力要請を出しました。 
そして赤星さん経由で、わざと自分達の正体を明かします。これにより自称4代目が更に調子に乗るわけですね。(天才か?)
赤星さんも、マルタへのビジネスルートが開けたとかでご満足の様子。
50億を返すと言われて送られてきた骨董品(本物)を、また©ダー子だと勘違いして叩き割ってしまい、乾いた笑みを浮かべておりました。可哀相に……
しかし、なんだかんだ騙されることが快感になってきているように見えます笑

これまでの登場人物への愛を感じた

亡くなった三浦春馬さん演じるジェシー(恋愛詐欺師)と竹内涼子さん演じるスター(ダー子が尊敬する女詐欺師)は、当然ながら、もうスクリーンで活躍する姿を見ることはできません。
しかし、その名前や軌跡がきちんと映画の中に出てきて、キャラクターや演じた役者さんへの愛を感じました

ツチノコ退治は3代目への恩返し

さて、ジェシーやスター、子猫ちゃん達の協力を経て自称4代目ツチノコから、彼が盗んだ美術品をかっさらうことに成功したダー子、ボクちゃん、リチャード。
最後はやはり、いつものパーティータイム笑
そして、ダー子は「腕試し」の結果発表を宣言します。
ボクちゃんとリチャードは焦ります。2人とも、「腕試し」はツチノコ退治の隠れみのだと思っていましたが、ダー子は本気だった様子。

言わずもがな、結果はダー子の勝利
なぜなら、ボクちゃんが、ダー子が用意した踊るビーナスのダミーを横取りするために払った5万ユーロがダー子に流れていたから。
そもそもダミーを造らせていたのが、現地で雇ったおじさんで、ボクちゃんを釣るためのエサだったそう。
ボクちゃん……最後までダー子の思いのままです笑

「負けた者は勝者の言うことを何でも聞く」のが勝負の決まり。ダー子はボクちゃんとリチャードに引退禁止命令を出します笑
ハッキリとは言いませんが、2人のことが大好きなんですね。
ツチノコ退治は、そんな2人に出会わせてくれた3代目への、ダー子なりの恩返しだったようです。

この辺りはほっこりしますね。
(詐欺師の話なのに笑)

しかし、5万ユーロの内の1枚がジュースに浸かり……偽札であることが判明
そこにはミミズのような絵が描かれています。
そして、舞台はマルタへ戻り、ダー子が雇っていたおじさんの手元には本物の5万ユーロ
おじさんが変装を解くと……あれ?3代目ツチノコ!?
はっきりと顔まで出ていませんが、服装からして3代目ツチノコは死んでいなかった……と解釈するのが妥当かと思いました。
彼は生前(いや、死んでないけど)、
「生まれ変わったら、チンケでこすいペテン師になりたい」
的なことをダー子にだけ言っていたので、それを実行したんですかね?
5万ユーロがチンケでこすいのかは、わかりませんけども笑

ミミズはダー子にしかわからないサインと考えると、ちょっとエモい

最後はまた生瀬勝久さん演じるプロデューサー的な人が登場してましたが、私的には映像化しないし要らないなぁと思いました。
でも、このギャグ的シーンがあるから、シリアス部分が際立つのかもしれませんね。

長々とネタバレを書きましたが、最後まで読んでいただいたあなたに、心から感謝を。
コンフィデンスマンJPは人気シリーズですし、続編の期待ができそうなシーンもあったので、ラストゲームと言いつつ続いてくれたら嬉しいですね。

それでは、今日はこのへんで。
またお会いしましょう。


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