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私の読書体験 その1

 別のところで少し読書について語ったので、自分のページでも少しまとめておこうと記事にすることにしました。

 まず最初の私の読書体験は、父親から買ってもらったジュブナイルの怪盗ルパンシリーズ。
 「奇巌城」とか「8・1・3の謎」とか、「8つの犯罪」「7つの秘密」とか読んだ記憶があります。「ルパン対ホームズ」なんて言うのもありました。
 今にして思えば、他の作家の書いたキャラを無断で自分の作品に登場させるなんて、呆れた作家だったんですね、モーリス・ルブランは。

 コナン・ドイルは一流だけど、ルブランは三流と言われるのも無理はないのかな。

 確か小学生の3年生か4年生の頃だったと思います。
 買ってもらったら嬉しくて一気読みして一時間位で読んでしまって、読むのが速すぎて飛ばし読みしたのではないかと怒られた記憶もあります。

 その後、中学生の頃、星新一でショートショートというごく短い小説の形態を知ることになり、星新一にハマりました。
 ホンの数ページで読者をびっくりさせるような小説が書けることに驚愕しました。
 もらったお小遣いをつぎ込んで、その頃出ていた文庫本を買いあさり、星新一コンプリートしました。
 このへんで、自分にもこういうの書けるかもしれないと、書くことを考え始めました。
 起承転結に、プラスして物語の最後にはオチをつけるという小説モデルもここで学んだように思います。

 高校生になると、今度は筒井康隆にハマりました。
 ハチャメチャSFで、ここまでやってもいいのかって思いましたね。
 でも、筒井康隆には七瀬三部作みたいなシリアスで素敵なストーリー性豊かな小説もあるんですよね。同じ作家だと思うと不思議に思ったものでした。

 同時期に、四歳年上の姉の影響で海外SFを読み始めました。
アシモフが多かったかな。はじめは銀河帝国三部作を中学生の頃進められて一応読んだけど、ちゃんとした主人公の居ない短編の集合体にいまいちのめり込めずに途中で読むのをやめていたのですが、高校生になった自分にはすごく面白くてアシモフすごいと感動したものでした。

 それと、フレドリック・ブラウンの「天使と宇宙船」。
 これはすごかった。短篇集ですが小説ってすごい。SFってすごいって感動しました。「ミミズ天使」が特に好きだったかな。
 神様のタイプライターで誤植だなんて、よくそんなアイデアが浮かぶものだと思いました。
 この頃は他には、父親のすすめで森村誠一も読んだし、ちょっとあれだけど西村寿行とかも読みました。
 森村誠一は「人間の証明」、西村寿行は「帰らざる復讐者」が印象的でした。
 とくに「人間の証明」はラストが最高で、もう涙涙で先が読めないくらいに感動しましたね。
 西条八十の詩が印象的で、僕らの世代では西条八十の帽子は、イコール人間の証明ですからね。

 とりあえず、その一はこのへんで。
 また気が向いたらその後の読書の話など書いていきたいと思います。

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