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ななせさんと私の話⑥

随分間が空いてしまいましたが、久しぶりに記事を仕上げることができたので、その勢いでもう一本、思い出話を書いていこう!とキーボードを叩き始めました。
今回は2021年の後半戦、「TOUR2021スナックぜんもんどう47都道府県ツアー」の思い出です。

地元でライブを観に行こう 4回目

2021年10月30日、待望の47都道府県ツアー長岡公演がやってきました。
6月の公演から4ヶ月余り、この間ツアーで全国各地を巡ってきたななせさん。
前日は石川県白山市でのライブを終え、そのまま新潟県まで移動してきてのライブです。
会場は音楽食堂ZERO。長岡市では歴史あるライブハウスですが、ななせさんのライブは初めて。私も初めて足を運ぶ会場で、ドキドキしながら会場に向かいました。

開場は15時ということで、少し早めに会場に着きましたが、ふと見るとビルの入り口から出てくる人影になんだか見覚えが。あれは・・・BURGER INN RECORDSの畑社長!ということは、その前を歩いていくのは・・・やっぱりななせさんだ!

思いがけないタイミングでお会いして驚き、そのまま立ち話をする流れに。お二人とも長距離移動を続けて来られたはずですが、疲れた様子も見せず大変お元気そうで安心しました。話している内に何だか顔見知りの方が集まってきて、話が盛り上がる内にいつの間にか開演時間に。来場者陣は慌てて開場に入りました。

音楽食堂ZEROのステージ

今回のライブ、出演者は7組で、ななせさんはトリを飾ります。出演者の方もバリエーションに富んでいて、弾き語りあり、バンドあり、ダンスパフォーマンスあり…長丁場のライブでしたが、長いと感じることなく、ななせさんの出番を待つことが出来ました。私が座ったのはいつものようにステージに一番近い席。お客さんも段々と増えてきて、会場内はほとんど満席に。

そして、ついにななせさんの出番!

6月のライブでは披露しなかった曲を中心とした全7曲。ライブハウスのマイクを通した歌声を聴くのも1年ぶりでしたが、生声とはまた違う音の響きの素晴らしさに酔いしれていました。特にななせさんのハイトーンボイスはマイクを通すとより一層響きわたって本当に美しいんです。この日は特に「oshite」が最高でした。
7曲目の「superstar」が終わったところで時間もだいぶ押していたのですが、鳴り止まない拍手に主催のYさんのゴーサインが出たのでアンコールでもう1曲!アルバム『スナックぜんもんどう』から「natsumi」を歌い上げ、万雷の拍手の中ライブは終演となりました。

帰る前にYさんに挨拶に行くと、「今日のお客さん、8割方はななせのお客さんだよ」と教えてくれました。
私が初めて地元でななせさんのライブを観に行った時、長岡でのライブは3回目でしたが、ななせさん目当てに会場に足を運んだのは私だけでした。
あれから2年余り、ななせさんの日々の活動が実を結んだことを知ることができて、我が事のように嬉しかったです。
『長岡にななせのファンがいたとは』と驚かれたのも今は昔。私が知らないななせさんのファンも着実に増えているようです。

地元でライブを観に行こう 5回目

そして、今回のツアーは1日では終わらないのです!
新潟公演はツーデイズ、長岡公演の翌日は燕公演です。
会場は燕市のルーム217。喫茶店ですが、多くのライブが開催されていると聞いていましたので、楽しみにしていました。

開演は遅めの20時。夕飯を食べてから会場へと向かいます。遅くなっても行けないから、と時間に余裕を持って出発したらちょっと早すぎました。会場内ではまだリハーサルの最中でしたが、主催のYさんが『どうぞどうぞ』と通してくれたので、店内の片隅でリハーサルの様子を眺めていました。

ルーム217の店内

この日は前日も共演された髙橋優躍さんとのツーマンライブ。
リハーサルを終え、髙橋さん、ななせさん、髙橋さん、ななせさんと交互に歌うことが決まりました。余り広くない店内、今日はちょっと離れたところでの鑑賞かな、と思っていたのですが、『若い人はせっかくだから前に前に!』と勧められ、期せずしてセンター最前列という定位置に。
あまりの近さに、ななせさんが歌い始める前にマイクの位置を下げるという一幕もありました。

前半6曲は「高架下」からのスタート。ライブで聴いたことがあったでしょうか?最初に手に取った『us』に収録されていた、私にとっては懐かしさを覚える曲でした。ルーム217は喫茶店ではありますが、本格的な音響設備があり、この日もななせさんの歌声とギターの音色を心ゆくまで堪能することが出来ました。
後半は5曲、前日と同じように「superstar」で締め括り、のはずが、万雷の拍手にアンコールは「us」!
大好きな曲を最後に聴くことができて、胸がいっぱいになりました。

前日は終演後に初めて「また明日」と言って別れることが出来てとても嬉しかったのですが、この日は流石に終演後にななせさんに挨拶に行った時にはいろいろな感情が溢れてきました。
6月にお会いしてから10月までの間に起きた事を報告して「これも全部ななせさんのおかげです」とお礼を伝えて、名残惜しさを感じながらも、また次回を楽しみに帰路に着きました。

遠くへライブを観に行こう

また次回、と燕市から帰宅した時、「もう1箇所くらいどこか行けないかな?」という考えが頭の中に浮かんできました。
自分のまとめたツアースケジュールとカレンダーを見比べていると、浮かび上がってきたのは11月26日(金)の福島公演。
1日仕事を休めば行ける上に、予約がライブハウス直接ということは、こっそり行ってななせさんを驚かせることができるかもしれません。
ななせさんがラジオに出演された際に「遠征しようと思ってるんです」とメールを送ってみたところ、『え?どこだろう、群馬かな?』と福島とは予想されていない様子。これは行くしかない!

と、いうことで、新幹線に乗り込んで片道4時間、郡山市を目指します。
ホテルにチェックインすると、ライブ会場のPEAK ACTIONは目と鼻の先。
開場は19:00なので先に夕飯を済ませましたが、まだ時間があります。
一度郡山駅に戻って時間を潰そう、と駅前の交差点で信号待ちをしていた時。
ふと右隣に目をやると、

あれ?隣にいるのななせさんじゃない???

思わず声が漏れそうになりました。なんという偶然。
しかしここで声をかけてしまったら、何のためにこっそりとここまでやってきたのか分かりません。
信号が青に変わると、ななせさんは颯爽と駅の方へ歩いて行きました。
うん、歩く姿も絵になってカッコいい。
私はわざとゆっくりと、距離を取って駅まで歩いて行きました。
郡山駅の中をブラブラと散策し、そろそろ開場時間が近づいてきたので、PEAK ACTIONへと向かいます。

PEAK ACTION店頭のポスター

もう間も無く開場、ちょうどいい時間になったと店頭のポスターを撮るなどしていた時。

『あれ?はるさん…?』

振り返ると案の定、そこにはななせさんの姿が。
惜しかった、本当はもう少し後でビックリさせたかった。
でも見付かってしまったものはしょうがない!切り替えて行きましょう。
『え?なんでいるの?』
「いやいや、遠征するって言ったじゃないですか」
『群馬じゃなかったの!?』
「ご覧のとおり、福島まで来ました」
『えー!でも嬉しい、ありがとう!』
余談ですが、後ほどBURGER INN RECORDSの畑社長からも『なんでいるの?』という顔をされました。
さて思いがけず早いタイミングで目標も達成できたので会場に入りましょう。

PEAK ACTIONのステージ

今回も最前列のセンターに陣取り、開演を待ちます。
実はこの公演、YouTubeにアーカイブが残っています。

この日のななせさんは4人中三番手。新しい曲も2曲披露され、楽しそうに歌う姿が本当に素敵でしたので、ぜひ動画をご覧になってください。
最後の一曲を前にしたMC、ななせさんは『今日はありがとうございました、ななせでした!』と締めて曲に入るのが定番なのですが、この日は少し違っていました。

『今日は・・・今日も!ありがとうございました、ななせでした!』

たった一言でこんなに心が揺さぶられるとは思いませんでした。
もちろん配信でも多くの人が視聴していたと思いますので、そんな皆さんに向けての言葉だと思うのですが、私もその中の一人に入っているんだと思うと、嬉しい気持ちが後から後から込み上げてきて、自然と浮かぶ笑顔が抑えられませんでした。

終演後、ホテルのテレビがYouTubeに対応していたので、アーカイブを観ながら余韻に浸り、福島遠征は無事に幕を下ろしました。

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