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高校生の頃の自分へ~夢~

自分の夢をやっと見つけたときの気持ちを忘れないように
言葉にしておこうと思う。

将来について一番悩んでいた、高校生の自分に向けた手紙のつもりで…



高校3年生の自分へ

こんにちは。大学4年生になったあなたです。

受験勉強は忙しいですか、親と喧嘩ばかりしていませんか。
どうか親に優しくしてください。
怒りたいことはいっぱいあるかもしれないけどが、怒らないでほしい。
大学生になって気づけたけれど、
親はいつでも一番の自分の味方でいてくれます。
こんな素敵な親はいないです。

そんなことよりも、多分あなたは大学受験は成功したのか、今どこの大学に通っているのかがとても気になっているのではないかと思います。
結果から言うと、
大丈夫!

受験勉強を乗り越えたあなたはとても強いです。
とても楽しい大学生活を送ります。
たくさんの素敵な人、新しい自分に出会います。

大丈夫だなんて言われても、心配性なあなたは信じないで頑張っていると思います。だから、がんばれ!と言いたい。

がんばれ!ともう1つ。
どうか高校という小さな世界の中で、
偏差値という数値だけで自分や他人を見ないでください。
自分に無いものばかりを見つけないでください。
そのことが言いたかった。

大事なものは目には見えません。
偏差値なんて、テストの点数なんて今思うとただの数字です。
ただの目安にしてください。

そして、あなたは他人の良いところを見つけやすいですよね。
とっても良いところだと思います。
でも、他人の良いところを見つけては自分に自信を無くしてますね。
いちいち気を落とさないで。自信を無くさないで。

大学4年生の私から見たあなたはとても立派です。
土日関係なく始発の電車に乗って登校して勉強し、
授業が終われば図書館で勉強し、
20時近くの人もいないガラガラの電車で帰り、
夜に弱いからと21時には寝て3時に起きる日々。
今では考えられないほど、頑張っています。
あなたが頑張ってくれたから今の私がいます。
ありがとう。

感謝の気持ちを伝えられたところで、この手紙の本題へ。
不安な気持ちが吹き飛ぶような良い報告が1つあります。
大学3年生になって、やっとあなたに夢が見つかります。
叶えたい!、やりたい!と、心から思える夢です。

それは、
”農家になりたい” 
という夢です。

…どう思いました?
今のあなたにはピンと来ないかもしれません。
だって今まで農家になりたいなんて微塵も思ったことないもんね。

でも、大学で出会った人、モノ、景色、本、に影響されて、
4年後のあなたは、今のあなたとは全然違うあなたになっています。

夫婦でされている小さな牧場でアルバイトを始めて、
こじんまりやられている家族農業、牛飼いに憧れます。
農家さんってすごいなとも思いました。

りんご農家さんをお手伝いするサークルにも入りました。
とても大きなサークルだったので、毎回初めましての人と一緒に農作業。
人見知りな性格だけど、一緒に体を動かすと自然と色々と話せちゃうから不思議です。友達もたくさんできました。

大学生になってから、たくさんの本にも出会えました。
本屋さんに行くのが好きで、ふらりと立ち寄ったつもりでも、
いつも3冊くらいの本を買ってしまいます。
いつも、「自己投資だ」と言い聞かせています。
農家になりたいという大きなきっかけをくれたのも本でした。

ざっとこんな風に、大学生になっていっぱいの"ステキ”に出会いました。
物事の感じ方も、考えていることも、高校生の私と全然違います。
こう手紙を書いていると、違う人物に書いているみたいです。

でもその中でも1つだけ、高校生のあなたがずっと考えていた
”環境を守る仕事がしたい”という思いは今までずっと変わりませんでした。
やりたい仕事なんて今まで何もなかったけれど、
この1つの思いだけは変わらず持ち続けていたようです。
農家はそんな思いも、自分なりの行動に移せる選択でした。

小さい田んぼに小さい畑、そして5頭くらいの牛を飼い、
そこでできたお米や野菜を家族みんなで食べる。
そんな幸せなこと、他にないなあと思います。

ちょっと難しく言うと、
小規模な耕畜連携の複合農業をしたい。
牛の飼料を自分で作り、糞からの堆肥を畑に戻す…
ような循環的なやり方で。

そして、最近とても大きな決断をしました。
それは、スイスに1年間農業研修に行く、という決断です。
私が実現したい農業に1番近い農業をやっているのがスイスだったから。

しかも、卒業後に、新卒を捨てて…
頑張って受験勉強をしているのに、ちゃんと就活して良い会社に就職してよ、なんて言わないで、どうか許してあげてください。
とても悩んで決断したことだから。

高校生のあなたが夢見ていたようなオシャレな大学生とは程遠いけれど、
泥だらけ、ホコリまみれになりながら作業している今の私が私は好きです。
自己満足ですが、それでいいんです。それが一番。



ちなみに、4年後の未来は、コロナという感染症が流行ったり、
外国で戦争が起きたりと、とても不安な世の中です。
そんな世の中だからこそ、
私は、”食”という生きる根本に関わりたい。

夢を見つけたあなたはとても生き生きしています。
夢に近づく1歩1歩を歩んでいます。

焦らず自分のペースでファイト!



4年後のあなたより




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