十数年来の製図のお仕事を辞めて、 3ヶ月両親に甘えた日々をおくり、 その後の3ヶ月ものびのびと学校に通い、 花屋に就職した。 ずっと花の仕事をするのが夢だった。 花の仕事をしたいと思うなんて、 なんて女性らしくて、可憐なんだろうと 思われそうだけれど、 全然そんなことはなく、 私は元々ものすごく花が好きだったわけでは ない。 小さい頃から、樹木は好きで、 よく日向ぼっこしていたけれど。 花を仕事にしたいと思ったのはいつからだっただろう。。 ちょっと深く潜って 思い出
花は刻一刻と形を変えてゆく。 さっきまで元気だったのに、 水揚げの良し悪しで一瞬で 萎れてしまったり。。 水揚げって本当に大事。 上手くやってあげたら、 ビックリするくらい長保ちするし、 こまめに水揚げし直すと、 みるみる元気を取り戻して、 また、誇らしげに胸を張ってくれる。 花屋に勤めて、 湯あげの驚きの効果を初めて知った。 花は市場から仕入れてきて、 最初の水揚げでお湯に短時間つけてあげると、 すごく長保ちしてくれる品種がある。 (つけ置き長時間放置は良くないけどね)
7月、花屋は閑散期に入る。 暑さでお花もすぐへばる。 冬は1週間以上頑張ってくれる花も、 早ければ3日、長くて5日で 元気がなくなってしまう。 頻繁なメンテナンスと水替えが大切になってくる。 花屋にとって、お盆以外、 夏の商戦はかなり厳しい。 まだ花の仕事をはじめて 半年しか経っていないけれど、 花に関わる仕事をしている人達がこぞって 夏の集客の難しさを挙げている。 でも、実は初夏から夏にかけての花の美しさは半端ではない。 他に並ぶ輝きなど存在しないのでは? なんというか