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「東大卒、農家の右腕になる。」を読んで、具体的で小さなことを積み上げる

コロナや自然災害の急増から、農に興味を持つ人が増えていますね。

この本は、タイトルにもあるように、東大卒の著者(佐川 友彦氏)が阿部梨園の経営を改善するために実施した事項が具体的に語られています。

単なるノウハウ本ではなかった

私が良いなと思ったのは、実施事項を単純に列挙しているノウハウ本としてだけでなく、著者が農家の右腕になるまでの経緯についても書かれている点。

ストーリー自体も面白くて刺激をもらえるし、そのストーリーを知った上で後半の経営改善ノウハウ100を読むと、その必要性も腑に落ちます。

経営改善ノウハウについては、掃除をすることなど、基本的で小さなことも含まれています。

実際に現場に立ち、「具体的に何から始めるか」、「今日の午前中は何をするか」ということをリアルに考えて実践しようとすると、やはり小さなことの積み重ねでしか、前に進めないですよね。
そんな時、本書は超強力な支援ツールになってくれそうです。

Kindleではなく、紙の本を買った理由

個人的な話になりますが、本は基本kindleで購入する派です。
(何冊も一気に持ち運べるし、本を置くスペースが必要ないので。。)

本書もkindle版があったのですが、今回は紙の本を買いました。
後半の100個の経営改善ノウハウのページを辞書的な感じで、思いたった時にパラパラとめくったり、調べたりしたかったから。

スペースの問題はありますが、紙には紙の良さがありますね!

ネットにはさらに多くの改善ノウハウ

本書に詳しく記載がありますが、元々はクラウドファンディングで、阿部梨園の経営改善を紹介するサイトを立ち上げるところからスタートされているようです。

「阿部梨園の知恵袋」というタイトルで300個の経営改善事例が紹介されています。

ネット版では、参考にされた本なども合わせて紹介されており、自分なりに考えを深めたい時に、参考書も合わせて読んだりと、本とネット両方を活用させてもらっています。

本を読んで実際にやり始めたこと

改善ノウハウの中には、使用したツール等についても説明がされています。

私は、まだ就農準備段階で、今年は数ヶ月農場にいただけで、また次回農場に行くまでに3ヶ月程度時間がある状況。

そこで本書でも紹介されていた「Trello」というタスク管理のツールを使って、次回修行時に改善したいこと等を全て書き出してみました。

書き出してみると、足元で自分がやることも明確になり、それぞれのタスクに期限も付けられるので、頭がスッキリしてきました。
毎日やることが分かってくれば、漠然とした不安も少し薄れてきた気が。。

今まで、タスク管理はexcelとかで原始的に行っていましたが、Trelloは思ったよりも使い勝手が良く、日々の生活のタスク管理にも使い始めてます。

最後に、こんな人に本書をオススメしたい

・これから農業を始めようという人
→作物を育てる技術以外に、どういうことを考えておけば良いか参考になると思います!

・農業を継ごうとしている人
→ケースバイケースだとは思いますが、今日にでも実践できそうなことが、沢山あるはず。(私はこれでした)

その他にも、農とは全く関係なくても、個人の生活や会社の日々の業務改善にも参考にできることが以外とあると思います。

農の世界に日々向き合える日を楽しみに、
「1日1善」
みたいな感じで、小さくても具体的な1歩を積み重ねて行きたいと思います。

読んでくださってありがとうございました。
少しでも参考になれたら嬉しいです。

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