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”頼り上手”が成功の秘訣

頼ることが苦手

コーチングを提供していると、たくさんの方の悩みや成長課題について触れる機会があります。

例えば、

・部下のマネジメントが苦手

・育休から時短復帰したが、イマイチ活躍している気がしない

・成長が鈍化しているかも

といったことは多くの方が直面するテーマです。状況は十人十色ですが、お話ししていると結構な割合で

「人に頼るのが苦手」

という声が出てきます。実はこれ、

「自分で自分の行動に制限をかけてしまうこと」につながります。

完全自己完結型の仕事でない限り、成果にも影響してしまいます。

「人に頼るのが苦手」ということの背後には、さらにこのような考えが隠れています。

・頼ったら負け

・あれこれ言われるのがめんどくさい

・上司として完璧でなければならない

・部下に嫌な顔をされたくない

・こんなことで悩んでいると思われたくない

・自分がやった方が早い

・周りに負担してもらっているからこれ以上頼れない

・できる人と思われたい

...etc


普段から周りへの気遣いができる方や、プライドが高い方ほど

こういったケースに陥りがちです。


成果を出す人は”頼り上手”

そういう私も、もともと人に頼るのは苦手なタイプでした。

20代の頃は、いわゆる報連相を全くしなかったので当時の上司から見れば「何を考えているか分からない奴」

だったと思います(笑)

何をするにも時間ばかりかかっていました。

一方で、世間を見回すと


「成果を出す人は”頼り上手”」


と感じます。

言い換えると、

遠慮しない、変なプライドにこだわらない

といった方が良いかもしれません。


例えば、話題のメガベンチャーやスタートアップ企業の経営者には、

某外資系コンサル企業や某総合人材サービス企業など、業界トップ出身者が多く存在します。

彼ら彼女らの素晴らしいところは、(もちろん能力やスキルもありますが)、これまでの社会経験で培った人脈の中で、


相手に頼る力

さらに言えば、

「この人のためだったら力になりたい」と思わせる信頼関係や人間味

を持ち発揮していることです。

・資金調達

・仲間集め

・顧客開拓

・仕入れ先開拓

etc.

人に頼ること無しに、実現することはできないといって良いでしょう。


完璧さではなく、親しみやすいリーダーが人をひきつける

人間はついつい他者からの評価評判を気にしがちですが、それが自尊心を守る方向にいくと、

「完璧であらねばならない」という思い込み

に囚われて、人を頼らず弱みも見せられず窮屈で近寄りがたい存在になる事があります。一見まわりとうまくやっているようでも、実際は孤軍奮闘になって成果も出にくくなります。

でも、いくら完璧なリーダーを装ったところで、周りから見ればバレています。どうせバレるなら、もっと効果的な立ち居振る舞いをしたいですね。

「オーセンティック・リーダーシップ」という言葉がある通り、世の中の流れとして、

完璧な人間の画一的なリーダーシップよりも、その人らしさ(弱さも含めた人間味)に溢れたリーダーシップ

が求められるようになりました。

複雑で変化の早い社会情勢に、価値観の多様化が伴って、リーダーシップのあり方も十人十色です。


人に頼るということは、自分らしいリーダーシップのあり方とつながる行為


でもあります。


頼られることでチャンスが回る

頼る=面倒なことをお願いするという風にネガティブにとらえる人もいますが、

「頼られる人の視点」に立ってみると、そうとも限りません。


例えば、上司が多忙を極めて、今まで自分でやっていた仕事を思い切って部下に任せるケースを想像してください。

業務量という観点だけを考えれば、部下の負担は増えるかも知れません。

でも、成長・貢献・キャリアという観点では、部下本人にとってチャンスが回ってきたとも言えます。(もちろん内容によって差はあるでしょう)


ちなみに、人を頼る(お願いする)ときに、


申し訳ない雰囲気を出し過ぎるのはNGです。


頼られる方も気持ちよく受けられず、なんだか悪いものを押し付けられているように感じてしまいます。


誠実さと頼る理由を率直に伝え、

「謝罪よりも感謝を優先するスタンス」

が良いと思います。

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