「Ni-Tiループ」ー負のINFJの私と忌々しいFeについて考える(:3)ー
みなさん、お疲れ様です。
INFJの青和と申します。
この記事では、いわゆる「Ni-Tiループ」について主に語ります。
不健全なINFJについて知りたい方、不健全かもというINFJの方のお役に立てる可能性を否定はしませんが、丁寧に説明する気はあまりないです。どちらかというと、既にMBTIについてちょっと勉強されている方に、こんなこと考えてるINFJもいるって知ってもらうためのものです。ただの愚痴記録になってるかもしれません。
愚痴が嫌いな方はブラウザの戻るボタンを押して頂ければと思います。
「何ぞや?」という方は下のページなどを見ていただければと思います。
また、noteで詳しく解説されているINFJの方もいらっしゃるかと思いますので、私からは多くは説明しません。心理機能についてもわかっている前提で進めます。なんとなくで読んでいただいても構いません。
(こんな記事を開く方の多くは多分既に知っているでしょうし)
※【R6.3.30追記】
意外にも見て頂いている方が多いみたいなので。やっぱりNi-Tiループについて説明しておこうと思います。
そもそも、ループというものはMBTIの概念ではないらしいですが(自分も探しましたが出典を見つけられず)、少なくともINFJにNi-Tiループと呼ばれるものがあることは実感している方が多いようなので、細かいことは気にしないでいいのかなあと思います。
(そもそも、MBTI自体が科学的裏付けには乏しいものですし。要は自己分析のツールとして有用であれば、学術的厳密性については留保してよいのではないかと)。
端的に言えば、ループというのものはそれぞれのタイプの補助機能(2番目に意識して働く機能)が上手く働かなくなっているときに代わりに3番目の機能がせっせと働いている状態です。
したがって、INFJのNi-Tiループとは「補助機能Fe(外向感情)が働かなくなっており、それを補うように3番目の機能であるTi(内向思考)が働いている状態」です。
この表現をどう解釈するか、となりますが、私感としてはポイントは以下の通りです。
・Feが働かない状態→Feを酷使した≒人間関係に疲弊したため。
・NiとTi→どちらも内向機能=内にこもりがちに。
・Sに欠ける→現実離れした思考回路に。五感による回復が困難。
・判断機能は同時に使えない→TiにはまっているうちはFeが回復しない。
上のリンクがやっぱりうまく表現されているな、と追記を書くに辺り読み返して、改めて実感しました。まだ、読んでいない方はぜひご一読ください。
「負のINFJ」について
INFJの皆さんはおそらく常日頃から自分のFeを存分に酷使されているかと思います。誰かを幸せにするためにFeを使い、相手が喜んでくれることで自己実現を達成しているINFJの方も結構多いのかもしれません(個人的に「正のINFJ」と呼んでいます)。
しかし、私の場合はそんな風にFeを見ることはほとんどありません。ですので、正のINFJと対応して、自分自身を「負のINFJ」と勝手に呼んでいます。
私にとってのFeは外界において、「自分の意志とは無関係に勝手に作動」し、頭の中で考え出した「自分がせっせと構築したTi(内向思考)による判断を最後に何食わぬ顔でぺいってひっくり返してくる悪魔」です。
常に一番の悩みの種を生み出しているノイズ発生装置でもあります。
「なんでこんなこと考えるようになったか」
いわゆる、「Ni-Tiループ」と呼ばれる不健全状態に長く滞在していた私は、Feのコントロールがあまり上手くないのだと思います。
あまりにもFeが自分の身を削る状況が続いていたために、私は自分の行為を無理やりにでも「これは他人のためではない、自分のためだ。だから報われなくても当たり前なのだ」と自分に思い込ませていました。
心理機能でいえば「自分が使っているのはFeではなくFiなのだ」と自己認識を書き換えていた感じ(当時はMBTI知らなかったので実際に思ってたわけではない)です。
そして、その自己欺瞞に自分が気づかないように、あれやこれやと「冷静に考えれば破綻している論理」を「Tiによってせっせと構築」していました......笑。
なので、個人的には「Ni-(偽りのFi)-Tiループ」のような感じでFiも間に入っていたのだと思います。
このループの何が一番問題かって、「Niによる自分の思い込み」という結果が決まっていることに対して無理やり「Tiを後付けで行使」しているところなんですね。正解ありきなんです。
なので、他人がそこにいれば「いや、それ明らかおかしいでしょ」ってなるような破綻論理が堂々と私の中で闊歩していたんです。でも、破綻していたってよかったんですよね。自分の中ではそれが正しいって信じられるんですから。自分を騙してぐちゃぐちゃにしたいがための理論なんですから、なんだってよかったんでしょう。
INFJにとってのTiは基本お粗末なんです。
INFJにとってのTiは、本来は「Niで思いついた他人が幸福な世界(Feありきの結論)に対して、自分がどのように取り組めばよいのかを理論化すること」なのだと私は勝手に思っています。あまり得意ではないが、理想の実現に必要とあれば頑張って使うイメージ。
なので、自分が望んでいない結論を導くために使うなんて全然モチベもないし、疲れるだけです。なので早々に説明責任を放棄します(=論理破綻)。
代替機能は補助機能が上手く働かないときに働くものらしいですが、少なくともINFJについては、本来補助機能を補佐するのに使えると思ってます。というか、この機能が未熟すぎるINFJは理想のためにどうしたらいいかわからないのでは? と思います。
よく「Ni-Tiループ時は情がなくなる」「冷酷な結論を導き出す」なんて言われますが、正確には「Feが働かなくなっているのではなく、Feが働くことに嫌気がさしている」だけなんだと思います。だから、あえて自分自身を騙して、Feと対極に位置するような論理を導こうとするんです。
それはなにか(強いて言えば運命のようなもの)に対する復讐ともいえるかもしれないです。でも、人間の本質はそう簡単には変われませんし、INFJの未熟なTi如きでは自分自身を騙すことなんて不可能なんだと思います。導き出した未熟な玩具みたいな理論が実際には何の役にも立たないことなんて、心の奥底では理解しているんです。
多分、「Ni-Tiループ」の本質は「Feに嫌気がさしたINFJが偽悪的かつ破滅的になっている状況」だと思っています。
そして、私はFeを使うことをあえて避けてTiを使うように意識的に志向していた期間が長いため、そちらの思考回路が自然になっているのだと思います。
今の私はFeが報われない状況を強いられているわけでもありませんし、ループに陥っているというほど不健全な状態ではありません。
ただ、私自身に不健全なINFJの思考パターンがこびりついて、洗い落とせなくなっただけなのです。なので、私は「不健全な(あくまで一時的、環境依存的)」ではなく、「負の(性質自体が不健全化、保存的)」INFJになっていると勝手に表現するのです。
なんならこんな奴も果たしてINFJなのか? と思うくらいです。
ですが、そこはINFJの性なのでしょうね。頭の中ではNiで自分なりの進むべき道のりを直観し、さらに上手ではないTiを頑張って使って案内板を立てることまでしているのです。でも皆が「あっちに行きたい!」と反対の道を進もうとするとFeがのこのことやってきて、体は勝手にそちらに進んでしまうのです。
「頭の中では反対の道に行くべきだとわかっているのに」
「そっちに進みたくないのに」
「あっちに進んだらあんないいこともこんないいこともあるのに」
負のINFJの私は外界でこの思考がプカプカと頭上に浮かび上がっていることが多いです。
代替機能というのは補助機能にはやはり勝てないのだなといつもひしひしと感じています。自分の中で案内板を苦労して立てた(Ti)としても、結局は皆の行く道に進む(Fe)のであれば、「その案内板は果たして何のために立てたんですか?」って感じです。
INFJで最も働く判断機能はあくまでFeなんです、どうあがいてもTiにはならないんです。
INFJはどんなに理論武装で感情を無視しようとしても、最終的には感情で判断する(振り回される)しかないんです。
INTJにはなりたくてもなれないんですね。
もちろん、INFJに限らず、Fe優勢のタイプの方々は多かれ少なかれ、自分の意に反した方向に進むことが多いと思います(というか自分の意がわからないことも多い)。
ただ、Tiを積極的に使っている場合、その道への愛着がより強くなってしまうんです。
だって、諦めるときには既に自分を納得させるための理論づくりが終わってるんですから。
簡単に言えば
「Tiは自分が進めない道に進むべき理由を、懇切丁寧に説明してくれます」
いやー、ありがたいです:)
自分自身にセールスかけて「買います!」って言った瞬間「残念、売りませーん!!」て一人芝居やってるような気分というか。
たぶん判断機能が感情Fにも思考Tでどっちつかずになっていると、どちらの選択をしてももう一方の冷たい視線を受けることになっちゃうんですよね。判断の矛盾をメタ認知して自分が分裂しちゃうんです。
なので、本来であれば自分の主機能、補助機能をどんどん発展させる生き方が一番自分の幸せにつながるんだろうなあって思ってます。
終わりに
ここまで読んでくださった方はありがとうございます(暇ですね)。
なんだか、逆向きの列車に乗ったことに気づかずに終着駅までついてしまった(しかも終電)ような私ですが、今は帰るための列車を黄色い線の内側で待っています。到着次第、頑張って乗り込むつもりです。
現在、逆方向の列車に乗っているなってINFJの方は多分自分で気づいているかと思いますので、次の駅で早々にお乗り換えください。列車、必ず来ますから。
待っている間にでもターミナルまで運ばれてったアホがいるって気休めでもしておいてください。自分なんかより綺麗な大多数のINFJの方々はもっと汚れても大丈夫です(シャーデンフロイデを満喫してください笑)。
なんかくどくどと語ってしまいましたが、そろそろ終わらせます。
「INFJの皆さんは自分のFeを大切にしてあげてください。それが一番自分を大切にすることにつながると思います。貴方の判断(Fe)は絶対間違ってなかったはずなので」
「どうか、自分のように『負のINFJ』になる方が一人でも減ってくだされば幸いです」
「こんな愚痴でも誰かの助けにつながれば」
「皆さん、どうかよいクリスマスをお迎えください」
なんて、大嫌いなFeみのあるコメントを最後に残して立ち去ります。
ごきげんよう。
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