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「私は貴方のオーダーメイド」―INFJの対人姿勢―

 皆様、お疲れ様です。
 今回はINFJの対人姿勢について考えたことを書きます。

 ベースとなっているのは自分自身の考えなので、他のINFJの方にも当てはまるのかどうかはわかりませんが、もし自分と似た思考の癖を持つ方の心の整理や、こういう考え方のやつもいるのかという発見に繋がれば幸いです。


INFJはオーダーメイドであろうとする

 
「INFJはカメレオンのように相手によって自分を変える」

 INFJに関する記事などでそれをよく目にするように思います。

 ある人の前では、理解ある共感者。
 ある人の前では、こうするべきだと助言をする指南役。
 ある人の前では、一緒に馬鹿話をする仲間。
 ある人の前では、いつもからかってくる悪戯っ子。
 ある人の前では、淡々とやるべきことをやる実務家。

 家族、職場、学校、友人そういった環境の中での振る舞いが異なるというのはもちろんですが、特に親しい人との1対1の関係においても相手によって見せる姿が大きく変わるのが、INFJの1つの特徴なのかもしれません。

 八方美人な自分を俯瞰的に認識して、本当の自分が何なのかわからなくなることもあったり。一貫性のある人に少なからず憧れがあったり。

 でも、それは別に悪いことではないと思うんです。
 表面上は八方美人に見えていても、その根底にあるのは「相手との関係性をよいものにしたい」という考えではないでしょうか。
 一人ひとりとの関係性を最高にしていくためには、当然自分も相手に合わせて柔軟に行動する必要があります。それは、人によって愛情表現の方法も考え方も異なるからです。
 なので、もし色々な人と深い人間関係を築いていきたいと思うのであれば、相手に合わせた色々な自分が生まれるのは当たり前なことなのです。

 言うなれば、INFJは相手にとってのオーダーメイドであろうとするのだと思います。オーダーメイドの服が着心地がいいように、INFJは相手にとって居心地のよさを提供できるのだと思います。 

Ni-Feによる関係構築


 心理機能から考えてみます。

 INFJはNi(内向直観)によるパターン認識を意識的に行うことが得意とされます。それは例えば、相手の表情や行動から、「この人はこういうタイプだな」「この人はこういうのは嫌そうだな」「こういう行動をしたらこの人はこう反応しそうだな」などといった情報を自然と分析・理解することにつながっていると思います。認識のもとになっているのは過去の経験の蓄積なのでしょうが、他のタイプと比較して、かなり早い段階から相手の傾向をつかむことができる人が多いと思います。
 オーダーメイドの例えで言えば、Niによる分析は相手を採寸しているような感じですね。

 そして、Niで理解した相手のパターンに合わせて、Fe(外向感情)の働きで相手との関係性を良好に保つための言動をします。そして、それに対する相手の反応をNiで認識し、フィードバックして行動を更新する。この一連の流れで相手にフィットした自分を作り上げていく。

 Niによる理解をもとにしたFeによる共感。
 これがINFJの基本的な人間関係の構築様式なのではないかと私は考えています。

 この流れをもとにすると、INFJでもFeが機能不全になっている場合(俗にいうNi-Tiループに陥っているときなど)、Niで相手のパターンを認識するところまではいっても、実際にそれを尊重して相手との関係性を良好にしようという意志が起こらなかったり、言動に上手く反映されなくなってしまうかもしれません。
 オーダーメイドの例えで言えば、採寸までできていても、実際に服(言動)をつくるのに必要な素材(気力、意志)が欠如している場合などですね。

INFJの対人関係におけるMBTIの有用性


 先述したように、INFJの人間関係の構築様式はNiによる理解が一番の基礎になっています。

 MBTIを始めとした類型論は、Niによる理解との相性が非常にいいです。それは、Niが五感で認識したものを抽象化・概念化することに働く心理機能だからです。例えば、Niは目の前の相手の実際の行動をその背後で働いている心理機能と結びつけるのに役立ちます。INFJに限らずですが、Niが強い人は、MBTIの概念を実際の対人関係に生かしやすいのではないでしょうか。

 また、理解しないと中々行動に移りづらいINFJは、類型論を学ぶことで、対人関係において動きやすくなると思います。
 特に相手が自分と離れたタイプについては、類型論を学んだことで関わりやすくなったと私自身実感しています。

 INFJにとってMBTIは自己分析に有用であるだけではなく、他者理解、そしてその先にある人間関係の円滑化にも非常に役に立つと私は感じています。

最終課題:「私自身と向き合うオーダーメイドの私」


 「自分自身がわからない」
 多くのINFJが抱える悩みの1つだと私は思っています。
 というか、何を隠そう、私自身がそうなのです。

 他者のニーズに敏感なINFJは自分自身のニーズには鈍感です。

 ですが、相手のオーダーメイドの自分を生み出すのが得意なINFJであれば、「自分専用の自分」もまた生み出すことができるのではないでしょうか。

 ……何を言っているのか自分でもちょっとわからなくなってきましたが、要は「自分自身との快適な向き合い方」をきっと見つけることはできるだろうということです。

 それは、他者一人ひとりに対して、「違う自分」を見せているように、ほかの誰にも見せていない、「自分自身」に対してだけ見せることができる自分かもしれないですね。

 俯瞰的に自己を見つめることのできるINFJだからこそ、他者のように自分を認識し、そのニーズを分析することもきっとできるはずです。


 最後のほうは自分自身に言い聞かせてたり……。
 意見等ありましたら、気軽にコメントしてください。

 

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