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私にとってのENTP。面白い。ちょっと似てるところも。


前置き


 皆さん、今日もお疲れ様です。
 今回は、INFJの私にとってのENTPについて少し語ってみたいと思います。 
 初めに言っておくと、私はENTPというタイプが結構好きです。そして、他タイプの方からはわかりづらいと思いますが、両タイプは意外と似ているところがあるというか。
 そしてINFJの方はこのタイプが自分にちょっと似ていると感じる方と、苦手と感じる方の2つに綺麗に分かれそうな気がします。

天使と悪魔? 聖人とサイコパス?笑


 どういうわけか、INFJは巷では聖人とか言われていたりしますが、そんなことは一切ありません。ただの人間です。というか、INFJ自身が自分が聖人などではないことを恐らく一番理解しています。ただ、INFJは人前では理想的な人物像に近づくような行動をしたいと心がけている方は多いと思います。それはINFJがいわゆるJ型の特徴として「~したい」よりも「~すべき」に従って行動しているからでしょうか。ただし、私たちの行動とは裏腹に、内面は結構冷めています。自分と周囲との関係を俯瞰的に見やすく、かつ他人に執着しないように、期待しすぎないように自戒している方が多いからです。

 一方で、ENTPについては巷ではサイコパスとか言われていたりしますが、そんなことは一切ありません。ただの人間です(……ですよね?)。彼らは確かに周りの流れを無視する発言でまとまりかけていた意見などをちゃぶ台返しのごとく覆し、混沌に導くこともありますが、それを周りに攻められたりすると、しっかり傷ついているイメージがあります(ただし、「いや、私は間違ったこと言ってないし!」となって立ち直りも早そう笑)。たぶんENTPの方は意外と共感性あるはずです。共感性がなければきれいに場の空気を切り裂くことができませんから。

INFJは頭の中にENTPを飼っている?


 先に言っておきます。INFJとか言ってますが、これは、もしかしたら私だけなのかもしれません。

 私の頭の中には推定ENTPの自分がいます。1人で内省しているとき、脳内会議が爆発しています。相反する意見を持つ自分たちが、議論を白熱させ、時には殴り合いの喧嘩にまで発展していることがあります。
 そして、それゆえに、結論がまとまりづらかったり、自身の方針を決めるのに時間がかかったりします。

 INFJは優柔不断なイメージを持たれていることもあると思いますが、実際には職場などの社会生活、つまり外に向かう決定については意外と時間がかからない方だと思っています(こうすべきっていうのが自分の中で決まってる)。けれども、自分自身のことなど、自分の内側に向かうような決定については、なかなか決められません(自分のやりたいことや幸せ、恋愛、趣味など)。INFJは「自分はこういう人間だからこうなのだ」とがっちり自分を規定するよりも、曖昧なふわふわしたままにしておくことが多い気がします。決定せずに可能性を残しておくような感じ。こっちに進みたいかなあという方向性を決めるために、何となく議論させておくイメージ。

 ただ、自分の場合は結構Tiが強めのINFJなので、結構頭の中はバチバチにやり合ってます。基本的にTよりのINFJとFよりのENTPの思考回路は結構近いと考えているのですが、詳しくは次の項で説明します。

TよりのINFJとFよりのENTP?


 INFJはFの中でT寄り(第三機能Ti)、ENTPはTの中でFより(第三機能Fe)といわれることがあります。
 これについては、何を根拠に言っているんだとも思いますが、おそらくはこういうことなのだろうという自分なりの考えはあります。
 そもそも、I××JとE××Pはどちらも主機能と劣等機能が知覚機能であり、補助機能と第三機能が判断機能となっています。なので、FとTの違いがあったとしてもそれに対する拒絶反応が少ないのだろうなと考えています。
 これが主機能および劣等機能がFとTで異なるタイプ同士(つまりI××PやE××Jの関係性)だと、互いの価値基準を絶対に譲れない意見の衝突が多いのかなと思います。これは、お互いの主機能による判断に絶対的な自信を持っているからです。特に互いの主機能と劣等機能が逆転している場合はその傾向がより強く出るかと思います(よく言われるのはESTJとINFPとか)。

 ENTPの場合も、理屈っぽくて誰にでも議論を吹っかけているイメージがありますが、彼らは相手を打ち負かすこと自体よりも、Neで湧き出た独創的な意見を披露したいという願望から、このような行動に出ている側面が強い気がします。つまり、意外と柔軟です。意外と引くときはすっと引いたり。最終的には相手の意見に甘んじることも結構ある印象です。

 また、INFJとENTPについては互いの補助機能と第三機能であるFeとTiが逆転している関係性になっています。これはあくまで個人的な考えなのですが、補助機能と第三機能の順番は逆転することこそないものの、その差がほとんどわからないほどにまで埋まることがあると思います。なので、心理機能Tiが強い(思考において論理性を意識する)INFJとFe(行動において共感性を意識する)ENTPは結構思考回路が近くなるのでは?と勝手に推測しています。

 ただし、この近さは外部からはほとんど気づかれないと思います。あとENTPの方がINFJに同じ印象を抱くこともあまりなさそうです。なぜかというと、思考回路(というか物事の判断基準)が近かったとしても、両者には外の世界におけるJ型(判断型)とP型(知覚型)の違いがあるからです。

 なので、Tiの強いINFJがENTPが人前で一石を投じるのを見て、内心で「ああ、確かに自分もそう思ってた」とは思いますが、それを人前に出すわけでもなく、あくまでINFJはその場の流れを収束させる方向に意識を向けると思います。

 要するに、前項で私が表現したように「INFJがENTPを頭の中で飼う」ことはあっても、それを「散歩にだす」ことはほとんどありません。あくまで内省においてENTPがあらわれるという話です。

INFJとENTPの関係


 私自身、INFJですが心理機能のNe(外向直観)とTi(内向思考)が強めなので、ENTPの思考パターンと結構近いところがあると思います。
 しかし、INFJの私の最終的な判断はやはりFeによって決まっていることが多いです。

 おそらく、INFJの私はENTPと内心同じ結論に達していても「正論はこれなんだろうけど、周りの気持ちを尊重すると引っ込めておくか(Fe>Ti)」とするところを、ENTPの方は「周りは反対するかもだけど、正しいのはやっぱりこれじゃない?(Ti>Fe)」と行動(判断)することが多いのではないでしょうか。

 ちなみに、INFJの私は周りを尊重する選択をした後で「でもやっぱり、自分の考えが正しかったよなあ……」ともやもやすることが結構あります。恐らくはENTPの方も意外と「ちょっと無神経すぎたかなあ……」となっているのではないかなあと勝手に想像しています。

 だからと言って基本的に違う選択を取ることはお互いないと思いますが。

 ただ、両タイプは互いに学ぶことが多い関係性なのかなあと感じます。
 INFJはENTPのFe(外向感情)による行動が不器用だなあと感じると思いますし、ENTPもINFJのTi(内向思考)に対して詰めが甘いなと感じることが多いと思います。

 実際に私自身とENTPの知人との関係性について言及しますと、1対1での関係については、ほとんどストレスなく付き合っていけます。話していて考え方を共有できるだけではなく、新しい(かつよく練られている)視点の話も多く、楽しいです。

 ただ、これが他の人間もいるときだと、ちょっと、疲れてしまうことがあります。どうしても、ENTPの方は周囲の人間を振り回しがちだと思うので、INFJの私からすると、ENTPの周りの方々がイライラしているのが明らかにわかってしまうことがあります。
(結構、ENTPの方が正論を言っているように感じることは多いです笑)

 「言ってることは正しいけど、波風立てんでも……」となって、ちょっと疲れてしまうことがあります。

 自分だけであれば振り回されるのは構わない、というかむしろ楽しいくらいなのですが、周りにも人がいる場合はストレッサーになりますね笑
 しかも、私はENTPの主張というか批判自体には内心賛同していることが多いので、そういう意味でも、もやもやしたりとか……。

 ただ、これはENTPとの関係性に限ったものではなく、INFJは大人数でのコミュニケーションがあまり得意ではない方が多いと思います。 

さいごに


 今日は、INFJの自分からみたENTPについてお話させていただきました。

 INFJとENTPは全然違うタイプと思われていそうだが、思考回路は結構近い。しかし結局2タイプの行動は異なる。そんな感じです。私自身はFeに対してNeとTiが強めということもあり、ENTPとの議論はすごく楽しい時間になることが多いです。特に自分の立場をあまり固定せず、様々な視点から練り上げた考え方を提供してくれるという点でENTPは唯一無二のタイプかなと個人的には思っています。

 この記事を読んでくれたENTPの方やINFJの方からは賛否両論の意見があるかと思います。「私はこう思う」とか「それは違う気がする」とか意見があればぜひコメントください。

 

 

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