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記憶のほとりで

わたしをおぶって あのほとりまで
いつもわたしはここにいるから
寂しくなったらいつでも振り返ればいい

そこにはないの 理想像は
ひとつ知りだすと 際限ないの

前に後ろに 忙しい影
駆け抜けた風 声に移ろい

それでもよかったと いまさら思う
今夜は笑わせてはくれないのね
夜は時に 呼吸すら押し込めてしまう

雪に埋もれた光をみつけて
それはどこまでも泳いで行けそうな青

見つからないから 描いてたの
足りなくなったの?
わかってるから言わないで

涙におぼれたわたしを離して
それはどこまでも歩いて行けそうな空

暖まりたくて 抱いていたの
平気になったの
わかってるなら言わないで

こんな青空 今日ばかりは望んでいなかったけどね
水しぶきが上がって 今ならわたし 少し笑える