母の車物語
私の母は、私を39歳の時に産んでいる。
小さい頃は周りの友達のお母さんが若い事が羨ましかった。でも、今ならわかる。周りのお母さん達よりうちの母親が一番行動力があった。
母親は車酔いが酷い体質だったので車の免許を持っていなかった。私が病気になる前は母と2人で出かける時は、いつもバス移動をしていた。
家族で車で遠出をする時は必ず母は、酔い止めにさきイカをずっと車の中で食べている人だった。一瞬で車の中がさきイカ臭に包まれるのが車で遠出する時のお決まり行事だった。母が食べていたさきイカをもらって食べていたせいで小さい頃からさきイカ好きなこどもになってしまった。
私が病気なって入院した時に主治医から「これからリハビリや通院に病院に通う事になるのだからお母さんも車の免許を持っていた方がいいと思うよ。もし免許を取りに行く気があるなら、はるかちゃんが入院している間に行って来たら?お母さんが教習所に行っている間病院で面倒見てるからさ」と親が付き添い必須の病院で主治医からそう言われ、母は42歳で一念発起をし教習所へと通いだしたのだ。
ほぼ毎日のように教習所へと病院から通い一発合格で免許を取った。
今考えると、母の年齢でよく免許を取りに行って運転しようと思ったことがすごいと思う。私のためとはいえ、なかなか出来る事ではないなと思う。
母が使う車も買って、私無事に退院。
退院から一週間後。初めて母が運転して通院する日がきた。
何日も朝早くから近くのスーパーの駐車場でバックの練習などをしていた母。
母はドキドキしながら運転していたため私に話しかけないで!静かにしてて!!などと言いながら、なんとか病院の駐車場入り口まできた。
駐車券をもらおうと停止したその時、、、コンッ!
横から来た車にぶつけられた。
ケガをするほどの事故ではなかった買ったばかりの車が傷ついた。
免許取って一か月も経ってない母。ぶつけたのでなくぶつけられた。
この事故をきっかけに母はあと二回、車を買い替える度にぶつけられる事になる。
いずれも納車から一週間以内に。
母が事故を起こしたことは一回もなかったけどな。
サポートしていただけたら嬉しいです😭コロナが明けたらディズニーランドに行きたいです。よろしくお願いします🙇🏻♀️使い道はnoteで紹介させていただきます。