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障害児と母親

障害児の母親の8割が「私が死ぬまでこの子面倒を見なきゃいけない」と思っているのではないだろうか。

基本的に子供が親より先に死ぬことは少ない。親の方が遅かれ早かれ先に死ぬ。
そうなった場合、残された子供は1人で生きていかなきゃいけなくなる。ずっと親が付きっきりで面倒をみてもらっていた障害児は果たして親亡き後ちゃんと生きていけるのだろうか…

例えば私の場合。
3歳で病気になってから母親が私の面倒をみてきた。
将来自立した生活を送るイメージどころか、1人でどこかに買い物などに出かけるイメージする私は子供の頃出来なかった。
それはどこに行くのも母親と一緒だからだ。学校の送り迎え、買い物、コンサートなどどこに行くのにも母親がいた。それが私にとって「当たり前」になってしまっていた。
母親もこの子は1人で出かけられないから私がついて行かなきゃ。それが母親にとっても「当たり前」だった。

母親が冗談交じりに「私が死ぬ時はあんたも一緒に連れていく」と言っていた事があった。私は即答で嫌だと答えた。
母親は冗談交じりに言っていたが、自分が死んだらこの子は生きていけなくなるそれなら自分の寿命の時に一緒に死んだほうがいいのではないかと少しは思っていたと思う。
こうした我が家のような母親が常に面倒をみている家庭は、なかなか親離れ子離れ出来なくなってしまうのだろう。

しかし、そんな生活がいつまでも永遠に続くわけではない。
親は年を取りだんだん出来ることが限られてくる。
あるいは突然親が病気になるかもしれない。
私の場合は後者だった。私が高校2年生の時に母親が病気になった。
(母親の病気については後日詳しく書くとしよう。)

母親が病気になり入院することになったとわかったその時、世界が終わったかのような感覚に陥った。
その当時ヘルパーさんもそれほど使っておらず、母親が1人でほぼ全てを行っていた。
そのため母親が入院してしまうと私は生活していく事が出来なくなってしまう。この時はじめて親からの自立というものを考える事になった。
慌ててヘルパーさんを増やし、私が生活していける環境を整えていく事になるのだが、家のことはほぼ全て母親がやっていたためどこに何があるかなどサッパリわからず苦労した。

是非親子で考えてみて欲しい。将来のことについて、親に何かあった場合どうしていくのか。
子供は、いつまでも親が元気で面倒みてくれるわけではない、いずれ親と離れなきゃいけなくなるということ考えておかなければいけない。
また、親も子供に障害があるからといってずっと面倒みなきゃいけないと思う必要はない。健常の子供が自立するように、障害がある子供だって自立しなくてはいけない。
施設に入所や1人暮らしなど様々な方法はある。
何かがあってからでは遅いのだ。私のように母親が病気になってから慌てるのでは間に合わないことも多い。
何かある前に自立への準備をしておくことが私はとても大切だと思う。

これを読んでくれた方が何か考えるきっかけになれば嬉しいです。

サポートしていただけたら嬉しいです😭コロナが明けたらディズニーランドに行きたいです。よろしくお願いします🙇🏻‍♀️使い道はnoteで紹介させていただきます。