見出し画像

障害児の自立とは

もし、母が病気になっていたなかったら今でも私は母と2人で暮らしていただろう。
それはある意味ものすごく危ない事だと思う。
どこに行くにでも母と一緒で、おそらく1人でどこかに行くというのはなかったのではないかと思う。

例えば、私が40歳を過ぎた辺りで母が亡くなっていたとしたら、、、
1人でどこにも行った事もない「何も出来ないおばさん」の出来上がりだ。母がいるのが当たり前で一人暮らしをしようとも思っていなかったかもしれない。
でも、親も子も年を取ってから障害児の自立を考えるとなると、とんでもなく大変だと思う。
いきなり自立ってできるものじゃない。

そういう面でいえば私の場合は若いうちに母が亡くなり、頼れる身内もいなかったから自立せざるをおえなかった。
言い方は凄く不謹慎かもしれないが、若いうちに母が亡くなった事で私の人生がものすごく広がったと思う。
以前も書いたけど、どうしても障害児と母は狭い世界の中で生きていっている。

1人で出かけると危ないからと母が付いてくるのが当たり前だと思っていた。
当時は1人で出かけようとも思っていなかった。もし、私が1人で出かけたいと言ったら母は反対していただろう。それを説得するだけの気持ちはその状況では私には無かったと思う。 
母が生きていたら、友達と飲みに行ったりとかしていなかったのではないかと思うとゾッとする。
けして母が亡くなったのが良かったなんて言わないが、確実に行動範囲は広がった。

障害児と母親はなかなか子離れ、親離れが出来ない傾向にあると思う。だがしかし、遅かれ早かれいずれ必ず訪れる親の死。
その時のために親離れ、子離れはしっかりとしておく必要がある。
いざ何かあってからでは遅すぎる。 
障害児の親御さんは心配が常にあると思うけど、自立のためにもある程度自由にいろいろ出来るようにしてあげて欲しい。

なんでこんな事を書いているかというと、最近障害児の高校卒業後の過ごし方について聞かれる事があった。「仕事はしたいが外出が難しい。やる事なくてずっと家にいる。自分の将来については全然考えていないと」
それは本人だけでなく親も考えていないそうだ。
別に高校卒業すぐ1人暮らしをするとか、実家を離れて施設で暮らすのがいいとは言わないが、ある程度自分の行き先や生き方を今のうちから考えておく必要があると私は思う。   
突然親が事故にあってしまったり、病気になってしまう可能性がないわけじゃない。
病気のリスクは親が年を取る度年々高くなっていくだろう。
地震などの備えと同じで何かあった時に親がいなくても生きていけるすべを確保しておくのはとても大事な事。
親がいなかったら生活が破綻してしまうのではまずい。
まさに私がそうなる寸前だった。私のようにあわてふためくのでなく、是非とも親が元気なうちにいろいろ準備していって欲しい。

障害児の自立って簡単じゃないなぁ…

サポートしていただけたら嬉しいです😭コロナが明けたらディズニーランドに行きたいです。よろしくお願いします🙇🏻‍♀️使い道はnoteで紹介させていただきます。