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アメリカ独立記念日のニューヨーク花火大会に行ってきました!

7/4 アメリカ独立記念日、ニューヨークの花火大会に行ってきました。たった30分の間に48,000発以上が打ち上げられ、世界中から300万人もの人が観覧する、世界でも最大級の花火大会。

2023/7/4。この日は、朝からかなりの雨。もしかしたら中止になるんじゃないかと疑う程のどんより雲が日中続いていてドキドキだったけれど、夕方以降は、最高の天気に恵まれた。21時半から22時。30分あっという間でした。とにか、休憩なく48,000発一気に打ちあげれて、その音・色・光全てが迫力満点。観客の歓声も相まって、ただただ感動で華やかで幸せすぎる時間だったのだけれど、ただ不思議と日本の花火大会の美しさにも思いを馳せた自分がいたので、その疑問をちょっと言語化してみます。

間の大切さ
30分休むことなく、(そしてほぼ煙の中で笑)、これでもかというほど打ちあげられる花火を観て感動した自分もいたけれど、花火ってもしかしたら、次の花火が打ちあがるまでの、静けさや「間」が以外と大事であるかもと気づいた。花火が打ち上る前のヒュ~という音が夜空に響くあの時間や、その後に輝く花火を想像してワクワクするあの高揚感。カラフルに彩られた屋台に並ぶりんご飴や綿菓子。ラムネに手をのばし喉を潤す時間。友人、家族、恋人と、花火の感想を語り合う時間。「間」がある素晴らしさや美しさに初めて思いを馳せた。

花火の繊細さ
アメリカの花火はとにかく1分あたりの打ち上げ数が多く、迫力満点、とにかく華やかなんだけれど、一つ一つの花火は円筒状ものが多く、全体的には単純さを覚えた。日本の花火によくある、変わり種のニコちゃんとかドラえもん、空中で色が変わる代わり玉とか、シャンデリアのように球形に広がる花火とかそういったものはもちろんない。調べると、球形に開く花火等はそもそも日本独特なもので、寸分の狂いもないように花火の玉に星を並べる職人技が施されているとのこと。当たり前と思ってみてきた日本の花火には、日本人の繊細な感覚や技術が活かされ、日本人の美意識が宿っていることを知った。

■花火のルーツ
独立記念日の花火大会は、とにかく派手さや華やかさが桁違い。夏の風物詩としての日本の花火大会とはまるっきり違った。それもそのはず。そもそも日本の花火の始まりは、江戸時代の将軍が、慰霊や悪疫退散の祈りを込めて打ち上げたことがきっかけ。一方欧米では、キリスト教の聖人のお祭りなどお祝いや、お城のライトアップの意味合いや貴族のお祝いのために年中花火が打ち上げられてきたとのこと。独立記念日のお祝い花火のようなキラキラお祭り花火文化と、日本の情緒的で刹那的な花火文化に、そもそも違いがあるのは納得する。

世界最大級の花火を観て、その迫力と感動を全身で体感した上で、日本らしさとは何か、に思いを馳せてみました。

夫の海外転勤でアメリカに引っ越して3カ月。日々、アメリカのドラスティックな文化、街や人にみなぎるエネルギーの全てにに魅了される私ですが、だからこそ見えてくる日本の素晴らしさをもっとうまく言語化していきたいし、それを皆様にお伝えしていけたらなと思います。


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