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『クリエイティブ・クラスルーム』発言まとめ:自由と制約が生む学びのバランス

『学習科学ハンドブック(第二版)』編者キース・ソーヤー氏の『クリエイティブ・クラスルーム―「即興」と「計画」で深い学びを引き出す授業法』(2021)の発言まとめです。

①新任教師の多くは詰め込み教育が教え子に良いと信じている。
②詰め込み教育の高校で成功した学生はその戦略を捨てることに抵抗する。
③深い知識と浅い知識を同時に教える方が効果的である。
④深い知識の教育は「構造(制約)と即興のバランス」の中で生まれる。
 注)即興:即興的で予測のつかない学習プロセスである
⑤探究の学習には「足場かけ」によるガイドが効果的である。
⑥熟練教師は即興の最中もその日の授業計画とカリキュラム目標が頭にある。
 注)熟練教師は単にベテランというだけでなく技量が高いことも含む
⑦構造(制約)のない自由を与えてしまうと逆に深い学びにならない。
⑧探究の学習には「あいまいさの経験」が不可欠である。
⑨よい課題には厳しい制約が必要である。
⑩探究の学習の「自由度」は目的と状況による。

『クリエイティブ・クラスルーム』

本書は認知科学の最先端の知見に基づいた実践的な授業づくり指南書です。それを学生たちが授業づくりを考えるための資料とするために粗く「発言まとめ」形式にしたものです。

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