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皆が楽しい正月を迎えるわけではない。

私は年末年始や祝日、クリスマスが好きではない。

強制的に休みが増え、家庭で過ごす時間が多いからだ。

子供のころ、その様な期間にいい思い出があったことがない。頼むから早く日常を始めてくれ、そうとすら思った。その思いは今も変わらない。23歳、学生最後の年末年始を帰省せず、一人で過ごした。

一人で過ごし、苦しい思いをする必要の無くなった今でさえ、なぜこのノートに殴り書きするように思いを吐いているのか、不思議でならない。でもその要因の一つにSNSがあると思う。これまでは幸せ(そう見えるだけかもしれないが)な家庭をあえて見る必要も無かった。記念写真を撮ったり、家族で年越しや初詣を楽しみ、お節や豪華な食事を味わい、非日常を共有する。そんなありふれたモノをあえて直視する必要はなかった。それが、うっかりインスタを開けば、信じられない眩しい景色がバンバン飛び込んでくる。そんなの流し見して気にも留めないのが正解だろう。でも、なぜか、できない。

多分、私は、憧れてしまっているんだと思う。

そんな自分が無性に情けなく思えてくる。自分が将来家庭を持った時に、それをやりたいと思いながら、やっている自分をおそらく軽蔑してしまうだろう。大好きな友人でも、そのような姿を見ると、「あっち側か」とすら思ってしまう。この感情に囚われてしまう正月が好きになれない。

ただ一方で、私の見えている世界の「幸せなみんな」というのは非常に狭い。これもまた事実だろう。裏側では、休日返上で働く人や、明日の生活を心配する人、喜んで一人で過ごしている人、いろんな人が、本当に色々な人がいるだろう。

私も、SNSのキラキラした虚像だけを鵜吞みにしてしまうある種、正月ボケになっているんだと思う。

自分なりの幸せを見つけられる2021年を目指そう。

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