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神とは 諏訪の神社

日本の神は外国のそれとは少し違っているという。それは日本の島国で閉鎖した社会という特殊な環境のせいかもしれない。日本の神は”自然”そのものである。外国では自然と対立し、切り拓いていったために、自然は戦う相手であり、打倒すべきものであった。それ故に西洋の神は人の形をしている。しかし日本は自然と共生し、その恩恵を受けてきた。日本の古い神には形というものがない。自然現象を思いのままに操る神がいるわけでもない。自然現象そのものが神であった。それこそがミシャグジであり、また、山の神であった。八百万の神々といわれるのもそのせいであろう。自然には様々な現象、状況があり、それぞれを神としたのならば当然だ。日本の神はいるかいないかではなく”いる”ことは確定したことである。神がいない言うのならば、その時代には自然というものがなかったというのと同じことである。このように神と言っても様々なものがあり、それを一方から見てすべてを否定することはできないのではないだろうか。


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