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散文 五十歩百歩

「これじゃあ五十歩百歩だよ。」
誰かが投げ捨てた言葉を不意に思い出した。
日々毎日の生活は同じで代わり映えもしない。
嫌気が差す程の差がない暮らしが繰り返される。
「五十歩百歩だな。」
僕は言葉を投げ捨てる様にため息まじりに言う。
考えもなく暮らしてる訳じゃないんだ。
毎日毎日、同じだとしてもそれは何も変えない。継続していける。続くのだから、それはそれで。
つまりは毎日毎日、平和なんだろう。
ものは考えようだ。
「五十歩百歩も悪くないか。」
僕は投げ捨てた言葉を拾い集めた。


散文 五十歩百歩 をお読み頂き有り難うございます。
どなたかの目にとまれば幸いです、
お時間宜しければまたお願いいたします。

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