101歳から学ぶこと。
私が関わる方で最高齢の101歳男性入居者がお看取り近くなってきました。
これから書くことは、昨年の8月15日にSNSに投稿したものを加筆したものです。
1.あの頃の勇姿
最近はパソコンと睨めっこする日が多いですが、
久しぶりの一日現場。
入居中の101歳の男性は大正生まれの戦争経験者。
最近は、ベッド上で過ごされることが多い方ですが何故か今日はソファーに座り1日過ごされていました。(とても良いことですが)
その方は言葉も短い言葉しか話すことができず、
耳も遠いのですが、筆談で以下のやりとりをしました。
私「今日は戦争が終わり76年の日です」
入居者「えぇー」(びっくりされた様子)
私「〇〇さんが昔、日本のために戦ってくれたから今の日本があると思います。ありがとうございます。」
…すると、右手を私に向けてスッと上げました。
その姿を見たときに、胸にこみ上げてくるものがあり、鳥肌が止まりませんでした。
そして今私の目の前にいるのは101歳の認知症を抱えた高齢者ではなく、間違いなく大東亜戦争を戦い抜いた軍服を着た軍人でした。
今日は終戦の日から76年。
今の日本があるのは間違いなく、自分たちの先輩が命をかけて国を守ってくれたお陰です。
※大東亜戦争
一般的に太平洋戦争と言われることが多いですが、これは戦後GHQが日本人に大東亜戦争ではなく太平洋戦争と呼称するように強制したためです。大東亜戦争と呼称されるのはアメリカにとって都合が悪かったのです。これは時間があるときに話をしたいと思います。
2.看取り
その入居者の奥様も90代後半。
近隣の施設に入居中で、認知症もなくとてもしっかりしておられます。
昨日、101歳のご主人に面会に来られました。
現在酸素を8リットルで経過していて、たんの吸引も必要になっています。
これは私が実際に見たわけでは無いのですが、当日関わったスタッフに話を聞くと、奥様が来られるまで呼吸が苦しそうにしていたようですが、お会いしてからは、みるみる回復をされて何やら話しかけていたそうです。
私たちにはわからない、2人だけが持っている力なのだと思います。
あまり非科学的な事は言いたくありませんが、こういうスピリチュアルなことってやっぱりあるんだと思います。
自分たちは支援をする側ではありますが、逆にこういったお姿を拝見すると、逆に学ばせられるような気がします。
ご本人も精一杯生きようとしています。
そのご家族も、可能な限りご本人を支えようとしています。
私は、こういった方々を専門的に、そして心の支えになるよう最期まで支援していきたいと考えます。
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