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認知症介護って簡単な脳科学だった!パート5

衝撃!?ヘルパーさんを羽交い締め

心身ともに疲労困憊の母に、休日が訪れた。
が、一本の電話で休息も一変しました。

内容は、デイサービスから父が興奮し、周りの利用者さんへ迷惑がかかる事から、男性ヘルパーさんとドライブに出た時に起こったらしい。
ドライブ中に父は『家に帰せ!』との一点張り。訳は母が具合が悪いのに、なぜ帰さないんだっ!!と怒ったらしく、言う事を聞いてくれないヘルパーさんを、運転中に後から羽交い締め
事故を起こしたとの事。

父は強制措置として、精神病院に連れて行かれ待機していました。 私達が合流すると、父は母を見るなり『大丈夫か?』と一言。
私と聖さんは、デイサービスへ行って貰う理由を 母が具合が悪い事を理由にしたのを心底後悔しました。

えっ!認知症じゃ無かったの?

精神科に連れて行かれたので、私達は藁をも掴む気持ちで話をしました。
すると先生は『お父さんは認知症初期です。こちらに入院は出来ません』との診断でした。
私は『初期ってウソでしょ!。こんなに大変ですよ!』っと力が入った。
先生曰く、強制入院の部屋には 入院に不服がある場合は、こちらへお電話して下さい。と電話番号後が書いてあるそうです。『お父さんは恐らく、電話を掛けるでしょう。だから入院は出来ません。』と。
続けて、『入院する状態は、ドアなのか、窓なのか、壁なのか解らない状況の人だけです』と。
私は『そうですか‥。』と落胆してしまった。
すると雄二くんが一言『ガクッてくる薬をお願いします。』と先生に言った。
先生『貴方は息子さん?』と聞かれると
雄二くん『いいえ婿です。』
先生『貴方もハッキリ言いますねぇ。ても後悔しますよ』と
先生『解りました。そこまで追い込まれてるんですね
家族みんなで『‥はい。』
先生が私達にも寄り添ってくれて本当に嬉しかった。
その後雑談で、私は先生に初期の父の話すことがリアル過ぎたことや、【郵便局襲撃事件】の話をし始めると、先生が体ごと私達の方を向き食い入る様に話を聞き始めました。

先生は目を見開いて
『お父さんは認知症は初期だけど、老人性幻覚妄想状態だね!』と新たな病名を言われ驚きました。
しかも先生は
老人性幻覚妄想状態は治りますよ』と。
えっ((((゜д゜;)))) 治る!?
皆ビックリして、『いつ頃治りますか?』と聞くと、
『いつもはゆっくりのペースで治療しますが、恐らく家族の方が先に参ってしまうでしょう。なので薬は強めに短期勝負で。良いですか?』
私達『はいっ!!』
その後も色々話し、完治のときは突然やって来るらしい事も解りました。
帰りの道中は皆の表情、会話すべて明るくなっていきました。

あっ!一つエピソードを思い出しました。
父は事故直接後、見知らね人達に囲まれ、100万円を取られないか心配で、トイレで右足の靴下に100万円隠したそうです。しかも左右の高さ調節の為に、左足にはボールペンを入れていたそうです(笑)後で自慢気にかなりクシャクシャになった100万円を見せてくれました。(笑)


次回 【雄二くんの一言】
   【鼻毛の諭吉がバレるってっ!】

  
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