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衝撃の事実!!映画の「総製作費」って何に使われてるか知ってる?

よく映画の告知なんかを見てると、「総製作費〇〇億円」なんていうのを売り文句にしている映画を見かける。ハリウッドだと数百億円なんて映画もよくある。邦画だと高いもので10億~20億ぐらい。もちろんもっと少額で作られてる映画がほとんどだと思われる。それでは、「総製作費」の中には何のお金が含まれているのかを考察していってみることにします。

一般的に想像されうる「総製作費」とは?

まず、だれもが考えうる製作費とはおそらく、

演者のギャラ

制作スタッフ(監督やディレクター、プロデューサーなど)のギャラ

編集スタッフのギャラ

スタジオやロケで使用した場所の費用

編集での画像加工やCGなどの技術費

衣装や大道具・小道具、備品代

撮影・編集期間の食費等

宿泊、移動などの経費

などなどが一般的な製作費かな?もちろん掘り下げていけばもっと細かいコストが色々あるのかもしれませんが、まぁザックリこんな感じではないでしょうか。もちろん筆者自身もそう思ってました。が、実はそうではなかったみたいです。厳密にいうとそうではないと言うより、それだけではないというのが正解。じゃぁあとは何にお金がかかってたのか?

とある映画製作会社スタッフの話

※ここからはあくまで、とある映画製作会社で働いていたスタッフの話です。すべての映画がそういう仕組みで作られているわけではないということを先に言っておきます。

もう10年以上前の話ですが、実は筆者の大学時代の友人が新卒で映画の製作会社に就職をしました。彼は学生時代から「映画を作る」というのが夢で、映画の製作会社に絞って就職活動をし、中堅の映画製作会社に見事に就職できました。彼はプロデューサー(もちろん最初はアシスタントプロデューサー)として映画や、セルDVDの映像作品などの製作で日々充実しているようでしたが、とにかくお給料が安いという不満をよく聞いてました。具体的な金額までは聞いてませんが、おそらく手取りで16万~18万ぐらい。撮影が夜遅くになることも多いため、編集所や撮影がよく行われる都心部に家を借りていたため、お給料の手取り額の半分以上の11万円を家賃として払っていました。よく学生時代の仲間で集まって飲んでいるときに「よく、それでやっていけてるな?」「いやー、マジでカツカツだよ」なんてやり取りをしてました。

彼は、その後プロデューサーとしてそこそこ大きな映画を1本取り終え、映画製作会社を退職。そして映画会社を退職して程なく結婚し、今は某ケーブルテレビ局のコンテンツバイイングを担当しながら、奥さんと子供、犬と一緒に暮らしています。彼が結婚したあと、彼と2人で飲みに行く機会があり、当時(と言うか、いまだに)独身だった筆者は彼に結婚に関して色々質問をしました。色々と質問をした中で一番印象に残っているのが、「結局、結婚をしようと決めた1番のきっかけって何だったの?」という筆者の質問に対して彼の答えは「貯金が500万貯まったことかな」と。なるほど~と納得しつつ、どこかに違和感が。

500万も貯金、、、、、、、、、どうやって???????

映画製作費の真実

手取りも少なく、その割に家賃も高く、毎月毎月カツカツだと言っていた彼がどうやって500万も貯めたのか?もちろん退職金がたくさんもらえたなんて理由ではない。

「実は、映画製作会社で働いてた時って、家賃以外のお金ってすべて領収書を切って経費扱いだったんだよね。服を買えば衣装代、ご飯を食べれば交際費や打ち合わせ代、物を買えば備品代みたいな感じで。だから、家賃以外のお金は一切かからないから毎月手取り額から家賃を引いた金額は貯金できてたんだ」

と、飄々と語る彼。そう、つまり我々が目にしている「総製作費〇〇億円」の中には、その映画の製作会社で働いているスタッフの家賃以外の生活費が全て含まれているというのが真実。出版社で働いている筆者も、諸先輩方から、出版社も昔は羽振りがよかったなんて話を聞かされていたので、出版社の昔は彼と同じようなことができていたのかもしれない。もちろんテレビやラジオもきっと同様に。そして彼のこの話が約8年前ぐらいの話なので今は変わってしまっているのかもしれないが、少なくともマスコミってやっぱり動くお金が大きく、入ってくるお金が大きければそれに合わせて使うお金もどんどん増えていくものなんだと思います。

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