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「やりたい」という言葉を僕は信じない


今週も一週間の振り返りを。このnoteは自分の内省を込めて、僕の頭の中を公開していくものです。

明日から使えるような手頃なTipsは紹介しませんし(長期的に意味ないと思う)、抽象度も割と高い話になりますが、プロジェクトを率いる人、リーダーの人や、これからリーダーになろうとしている人、これから仲間と何かを始めようとしている人に取っては有益になるかと思います。ここでは、僕がトライしてみて、ちょっとうまくいかなかったことを共有します。

最近思ったんです。なんか成功事例だけ共有しているな、と。いいカッコしいなので、ブログとか書いているといいことしか書かなくなりがちですが、人が人から学べることって失敗体験の方が価値あると思ってて。なので、積極的に失敗体験共有していきます。

一応僕自身の自己紹介をしておくと、ベビーテックスタートアップの現役マーケターで、フィリピン女性7名と一緒にスモールビジネスを経営しつつ、世界初のチャリティ英会話の仕組みを作っているアラサーです。

詳しくはこちらのnoteで。

ってリンク貼ろうとしたけど、今の僕を表すコンテンツあんまりなかった。笑

一番読まれているnoteはこちらです。Kamilaについて書いてます。

日々状況変わるので、そろそろ自己紹介をアップデートせねば。

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村をはじめました

ここ最近新しくスタートしたことがたくさんありますので、一つ一つ改めて報告をしていきます。

まずは、Kamila community villageを8月12日にスタートしました。これは、スモールビジネスオーナーやこれから一歩踏み出そうとする人たちに向けての、コミュニティスクールのようなイメージです。現在、開始から10日間ほどたちますが、40名弱のメンバーがいます。

背景を説明すると、Kamila's 4am Artは正式にスタートした2019年1月14日から、ビジョンとして「アートをきっかけにコミュニティを作り社会をよくしていくこと」を掲げてきました。ただ、どちらかというと目の前のビジネスにいっぱいいっぱいであり、また具体的なアイデアもなかったので、正直ビジョンとして掲げながらも自分でも見えていなかった。

やっていきたい方向性は明確でした。それは僕ら自身、普通の人の小さなアクションにこそ意味があると信じていて、その小さなアクションを後押しできる環境さえあれば世界中の人がチェンジメーカーになれるはずだと。かなり大きな話なのでもうちょっと解像度をあげると、ちょっとしたソーシャルグッドなアクションは誰でもできて、それは決して無意味ではないと信じています。社会起業家になったり、政治家になったり、NGOを立ち上げたりshじなくていい。起業でも、副業でも、ボランティアでも、小さな力を発揮できる場所はもっとたくさんあるべきはずだし、個人的にはそんなアクションが日本人の幸福度をあげると信じてます。

僕らがビジネスとして行っているKamila、チャリティのCCC、その他合計6つくらいのプロジェクトを行っていますが、全て繋がっていて、”moversを作り出していく”に他なりません。

なので、コミュニティで学ぶ場づくりは念願でした。

では、どうして形にできたのか?それは、MUPに出会ってからですが、自分のマインドセットも実行力も飛躍的に成長したからに他なりません。本当にMUPの環境には感謝しています。(少しでも検討している人は、嘘は言いません。いつでも辞めれるので、まず一ヶ月入ることをお勧めします。紹介コードも今はないと思うので、僕のメリットはないですが、おすすめですよ。)

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創業者ミミを追い出した

そしてKamilaの組織体制を大きく変えました。すごく単刀直入にいうと、ミミをKick Outさせました。追い出しちゃったんですね。なんていうとすごく、ドラスチックに聞こえますが、来るべき時が来たと思っています。

次のステージに進むために、組織を変えました。0→1をつくったミミには次の0→1を作ってもらう。そして、1→10へは僕がメンバーと一緒に持っていく。

どういうことか。これまで、ミミという船長が航海図を一人で見て、一人で方向を決めて、決めた後にメンバーが急いでそちらについていくというスタイルでしたが(大体の場合は大忙しw)、4am Art自体は船長を僕に変えて、船の中に小さなチームを作りながら、ミミはまた別の船を作ってもらうように、いかだで大海原に乗り出してもらうイメージです(すでにKamilaコミュニティができているのでいかだではないか)。


前置き長くなりましたが、ここからが本題。

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「やりたい」という言葉を信じるな

今日話したいことの、結論から言います。人間の「やりたい」なんて言葉は信じてはいけない。改めて僕は最近そう感じました。結構これは自分でも大きな変化です。みなさんがどう感じるかは分からないのですが、受け取り方によってはすごくドライな人間に聞こえるかもしれませんが、ここに僕なりの考えを書いていくの読んでください。

振り返れば、5~7月は”人材投資”にかなり力を入れてきました。自分たちがやっていきたいことを実現するには、僕とミミだけでは到底無理で、ビジョンを共有できる一緒に走れるメンバーが必要不可欠です。同じビジョンを共有できること、そしてそれだけでなく、同じペースで走れる人を僕らはつくっていかないといけないと思っています。それと同時に僕らはもっと早く走れる人たちから吸収し続けないといけないと思っています。

今、自身が率いているプロジェクトは6つくらいあるのですが、このコロナの自粛生活が始まったあたりくらいから、先を見据えての教育投資を結構していました。短期的なペイはないですが、長期的に見えてリターンが大きいので。1on1で結構時間をとったりしたり、本人のやりたいことを聞いたりして、僕なりにいろいろ考えてアサインしたり、いろいろしていました。

結果どうだったかと言うと、あんまりうまくいかなかった。失敗です。誤解をしないで欲しいのは、別にその時間が無駄だったとかではなく、価値があったと思っています。ただ、次は同じやり方はしないないう発見が自分の中であったのでそれでこのブログを書いています。(そもそも僕の考えのベースとして、本気で10個くらいやってようやく一つうまくいくかどうか、そんなレベルだと思っています。)

あと、きっとこれを読んでくれている方の中にも、「あ、自分だ」って思う方も何名かいると思いますが、勘違いしないで欲しい。やってみようと思った時点で勝ちです。周りを一歩リードしてます。そこは自分を誇ってもらいたい。なぜか日本人はノーリスクなのに始めることに対して、めちゃくちゃ恐怖心をもつのですが(海外みてみ?始めて失敗しまくっているから)、やりきれなかったことはさておき、初めてみたことは一つの成果です。

話を戻します。僕は個人的に、やってみないと分からないし、やっていく中で人間は成長するものだと信じています。自分がそうだからということもありますが、人間そうそうすぐにうまくいくわけでもないので、まずはやってみるが大事だと思います。

やってみないとわからないのに、やりたいを信じるなとか矛盾しているように聞こえますよね。

どういうことか、次へ。

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言葉は信じない。見るのは行動だけ。

では、信じていいものは何か?

行動です。一に行動、二に行動、三に行動。

言動を信じずに行動を信じるのです。

言動は無視。行動だけ見る。

僕自身もよくよく考えたら、そういうことあったなあと、今リーダーの立場になって思うのですが、人間はすぐに嘘をつきます。

そこまでやりたくないことでも、その場の雰囲気だったりよく考えなかったり気分に乗って「やりたい」と言ってしまうものです。本人に悪気はないんですよ。そして、実際にやりたいと思っていると思います。でも、どこまでやりたいかの度合いだと思うんです。

僕は、やりたいというなら、どうせ失敗するか成功するか分からないんだから、やらせてみます。もちろんそこにはここまでなら失敗してもリカバリーできるという範囲を計算した上で、できるだけ権限を渡します。そして、一度渡したら、できるだけ干渉せずにやらせてみる(これがなかなか難しいんですけどね)。

僕が今回の失敗を、次へ活かすとしたら、最初の「やりたい」からの行動をリードして上げるのではなく、「やりたい」から行動は本人が探して道を切り開くようにデザインしてあげようということです。人間本当にやりたいことって、言われる前にやっているんですよね。言われなくても。だったら、「やりたい」と言ったからといって練習場から舞台裾まで導いてあげるんじゃなくて、練習場の場所も教えないし時間も教えないから、勝手に探して来てくれという感じです(なぜか演劇か何かの稽古に例えてしまいました)。

まとめると本人の「やりたい」なんて言葉は信じないようにします。

信じちゃダメです。

こっちが少しでもプッシュすると、きっと本人にもなんとなく、自分で選んだ感がなくなるんだと思うんですよね。そうすると諦めやすくもなる。これは本人にとっても多分よくない。

でも、稽古場の場所と時間を探して来たら、その過程でもある程度の決心が芽生えると思うんですよね。

(さりげないアシストはするけど)勝手にその人がやるまで待ちます。

機会は作ってあげるが、「そこまでやるか!」と思うくらい向こうからやってくれるまで、こっちからは少なくともお願いしない。

僕はある程度客観的に人が見えるので、これはこのタイミングでこの人はやったらいいよねってのがなんとなく見えるんです。もちろん外すときもありますが、この能力は割と高いと思います。だからこそ、お節介さんが発動して、ちょっとプッシュしたくなるんです。

でも、ちょっとそこはグッと堪えていこうかな、と。

やりたいなら、とりあえず自分で動いてみろ。言葉ではなく、行動で見せてくれ。

このスタンスで行こうと思います。

(よくよく考えたら、自分自身にはこのスタンスを適応しているので、なんで自身がメンティーになるときには変わるんだろう、、って思ったり)

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「僕は自分が見たものしか信じない」という内田選手の言葉

最近内田選手が引退しました。

僕はサッカーが死ぬほど好きなので(今はそのこれまでの熱を全てビジネスに捧げています)、もちろんビッグニュースでした。

彼の言葉で印象に残っている言葉あって、「僕は自分が見たものしか信じない」という言葉なんですね。

当時は、別に見なくても、分かることってあるよねと受け取っていました。

今、彼が言った意図とは違うかもしれないけど、言動と行動って当てはめれると思って。

言動は見えないけれども、行動は見えるんです。

ひょっとしたら彼自身も後輩の育成などにその法則を当てはめていたのかも?とか勝手に想像を膨らませていますが、僕の中ではずっと印象に残っていた言葉がここで点と点で繋がった瞬間でした。

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でも、トライの場は無限大に

これを読んでくれているメンバーには、僕の元でチャレンジしてくれた人、チャレンジしようと思ってくれている人がいると思います。あまり気負わないでください。僕は正直そんなに期待してないです。期待はしてないけど、あなたの可能性は信じてます。すごく矛盾するかもしれませんが、僕は今僕が考える上でこのスタンスが一番理想だと思います。将来変わるかもしれません。

僕も人ですし、やっぱり期待しちゃうんですよね。特に、一緒に何かをやる人は好きですし成長して欲しいから。でも、そこで期待しすぎるとお互い不幸になると思うんですよね。

ある意味で、非情さをもてるリーダーが、心暖かいリーダーの条件なのではないかとも思っています。これはまた次のブログで書く予定ですが、リーダーはある種の独裁性を持つべきだと思うんですね。

まとめると、トライの機会は本人が望む限り無限大に与えたいと思ってます。僕は人に迷惑をかけない限り、何度でもみんなにチャンスがあるべきだと思ってます。僕も不器用なのでそう出ないとそもそも僕が成り立っていないと思うので。

長くなったので、次のブログで書きますが(次に書きたいことだらけ)、僕は「コミュニティなんて(中途半端に)やるべきでないな」と思っているので、コミュニティやリーダー論について思うことを、続編としてまた来週書いていこうと思います。


言いたいことだけ、先にいうと、チームにはゆるふわな独裁者が必要だなって、最近家入さんが言っていたことに僕は同感しています。


なんていうかな、久しぶりに、「ああ、これは失敗だ!」という経験ができたので嬉しいですね。

失敗=成功への確率が高まったと僕は捉えるので。

あと、これからの組織づくりの指針になりそうな体験になったので、すごくポジティブです。


次回もまた読んでください!


では!



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