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文系博士留学に至るまで

こんにちは、Harryです!

カリフォルニアにある大学で文系の博士課程に通っています。

2017年9月にアメリカの大学の博士課程に留学を開始し、この秋で5年目に突入します。

今回は、私自身の留学しようと思ったきっかけについてお話しします。(人文系の具体的な留学準備や配偶者の説得の仕方等についてはまた別の記事で)

大きく分けて二つあって、一つが日本での就職事情、二つ目が研究の将来的な展望になります。


留学する前、私は日本のある大学の博士課程に通っていました。

結構長いこと博士課程にいたんですね。4年半くらい。

その間に日本学術振興会DC2というのに幸いにも採用され、幸いにも充実した研究生活を送らせていただくことができました。

もちろん成果も出して、それなりに研究も進んでいたと思います。大学で非常勤講師なども経験しました。

そんな中で、現在の日本のアカデミアでは職を得るためには留学経験が(学会でお世話になる先生方との飲み会での話からすると)マストであるということがわかってきました。


え、じゃあ留学なしで研究者になるのは無理なの?という疑問もあるかもしれません。確かに、留学なしで研究職に就いている方はいらっしゃいます。

が、研究者の求人では博士での留学経験が望ましいということになっているようです。留学はとてもお金がかかるので、貧乏人には厳しい業界です。(貧乏人の留学中の金策についても別の記事で書きます)


で、どーしても研究者になりたいHarryは、留学を決意することになりました。

もともと海外留学したいという漠とした希望は前々からあったのですが、ここにきてそれが研究者として生き残るための現実として迫ってきたのでした。


二つ目に、研究の将来的な展望と書きましたが、簡単にいえば日本で研究して博論を書くよりも、アメリカで書いた方が良いものが書けそうだし、自分の裾野も広がりそうだったから、ということです。

日米の研究の方法論や意義付けの違いとか、詳しく書くとめちゃくちゃ長くなるので書きませんが、ともかくアメリカでやったほうが後々自分のためになると思ったからでした。

当時の指導教員はアメリカで学位を取得し、日本の学会から距離をとっている方だったので、「行っちゃった方がいいんじゃないですかー?」(実話)という素敵な助言をいただき、すんなりとことを運ぶことができました。


というわけで、就職事情と研究の展望、というのが私の留学のきっかけでした。

ではまた次の記事で。

Harry





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