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#4 教育の根は苦く、その果実は甘い


日本帰国

皆さんこんにちは、冨田開です。5月6日に一年生全課程が終了したので日本に一時帰国しました。無事進級できます。ご存知の方も多いと思いますが、現在日本は水際対策を強化しており入国はかなり厳しいものとなっていました。帰国の72時間前にPCR検査陰性の証明書など、提出しなければいけない書類も多く徹底されていると感じました。今回は直通でボストン-成田(14時間)のフライトでした。コロナの影響もあり20人ほどしか搭乗していませんでした。この14時間はいつも本当にやることがないのです。映画を見るか、寝るか、今回は映画を3本見たのですがそれでも時間が余ったのでアラスカ上空の景色を眺めていました。ホッケーはできなさそうです。

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到着後ホテルに一泊して自家用車で成田-青森(8時間)まで運転して帰ってきました。ニューハンプシャー州は強制隔離地域から除外されているので公共交通機関を使わなければ自宅の青森まで帰ることができます。

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これから二週間の自主隔離ですので録画しているドラゴン桜を見たいと思います。






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アメリカ大学生活 勉強編

さて、私は今までアイスホッケーの話しかしてこなかったので、こいつは本当に勉強しているのか、と思っている皆さんも多いと思います。と言うことで今回はStudent-AthleteのStudentsの部分に焦点を当てて学業分野についてお話ししていきたいと思います。


NCAAでアイスホッケーをしているとはいえスポーツだけをしていれば良いだけではありません。Student-Athleteと言われるくらいですからアスリート以前に学生であれと言うのがNCAAのモットーでもあります。その為、試合などがない限り、練習で授業を休むことは出来ませんし、常にアカデミックな分野が優先されます。

皆さんご存知の方も多いとおもいますがアメリカの大学は基本8月から始まり5月に終わります。大体、秋学期と春学期が14週間あり、その中でカリキュラムが組まれます。ですので、夏休みは三ヶ月ほどありますが、冬休みは一ヶ月少しです。アイスホッケー部に関してはウィンタースポーツであるので冬休みが2週間しかありません。今年はコロナウイルスの影響で2ヶ月もありました。その他にも長期休暇にはサマーコース、ウィンターコースなど休暇中に7週間の短期授業を受けることができ、そこでグレードを取ることも可能です。

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一週間の時間割


私はSports and Rec Management(スポーツマネジメント)を専攻しています。


ここで一学年時に受講した授業をご紹介します。

一学年秋学期(14 week)

・LAS Bridge to learning (大学入門)
・Introduction to Sport Management(スポーツマネジメント入門)
・ESL(第二外国語英語)
・Composition(英文法と小論文)
・Photography(写真学)

一学年の秋学期は『基本』を中心に行います。大学生活の心得や論文書き方を学んだりと今度の土台となる部分を学びます。大体インターナショナルの学生は第二外国語の英語を学ぶことがマストになっている事が多いです。因みにLASとはLiberal Art and Scienceの略で、大学で誰もが身につけるべき基礎教養科目群のことです。大学のFreshmanとSophomore(大学の1年次と2年次)でこの基礎教養課程を修め、その終了時にMajor(専攻)を決めることになります。LASはすべての学問への基礎学問、そして学問を学ぶためのツールとしてとらえられています。日本で言う一般教養みたいなものですかね。



一学年冬学期(7WEEK)

Sports Management Diversity and Inclusion (スポーツにおける多様性)

冬季授業は選択可能、受講してもしなくても自由です、授業をとれば後々楽になって来るので部活動が忙しい人はとっている人が多いです。一つ厄介な点があるとすればインターナショナルの学生には地獄だと言うことです。私はコロナの影響で今回は日本に帰省して授業を受けました。授業時間は米国11時から13時までですので、日本時間の24時から2時までの授業となります。多くは語りませんが、後は皆様のご想像にお任せします。



一学年春学期(14WEEK)

・LAS1 Communicating Nature 
 (自然コミュニケーション:現代社会と自然の共存)
・Introduction to Business(ビジネス入門)
・LAS Phl and Star Trek: Cvl Rgts /Prsnhd
 (スター・トレック:哲学と公民権)
・Quantitative Reasoning(数学的能力)

冬学期はアイスホッケー部にとってはかなり忙しい学期になります。一年を通して、大体平日の流れはこのような感じになっています。

8:00 起床(朝食)
9:00-10:00自主練 陸上・氷上(ホームリンクは自由な時間に使えます)
10:30-15:00 授業①②(昼食)
16:30 練習前集合
17:15:-19:00 チーム練習
19:30 夕食
20:00- 宿題・自由時間
23:00 就寝

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秋のNew England College



大まかな流れとしては各授業、週に二、三回あります。各教科1週間毎に宿題が与えられそれを淡々とこなす感じです。授業や宿題の携帯は様々でクイズや小テストなどを毎週行うコースもあれば、テストはなく授業中の発言や、レポートで評価されるクラスもあります。アメリカでは授業で積極的に発言することが多いです。ディベートやプレゼンなど自分の意見を相手に伝えるという授業形態が多いような気がします。今年はコロナウイルスの影響で対面授業は各クラス週一回、他はオンラインのクラスで行いました。

秋学期に受けたスポーツマネジメントは毎回、北米スポーツの今起きている出来事を当たり前に授業で話し合います。なのでNBA, NFL, MBL, NHLで起きた出来事は授業前に確認しておくことが必須です。外国人の私としてはこの授業が一番キツイです。まあとりあえず聞いたこともないプロアスリートやコーチの名前が出てきます。アメリカ人学生より北米スポーツに対する知識が薄いので、そいつ誰やねんって感じで授業が進みます。最近スポーツマネジメントで上がった議題で面白かったのは「ブラックライブスマター運動によるスポーツ社会への影響と効果」ですね。あるNFLチームは差別への抗議として試合をボイコットしました。クラスでは果たしてその運動は社会的に効果があるのか、その行いによってスポーツ界は変わるのか。などをディベートします。難しいですかって?とても難しいですよ。日本語で喋ってください、と言われても答えられるか分かりません。多様性文化を重視するアメリカで差別や偏見がある行いがスポーツの中で行われた場合は間違いなく次のクラスのトピックになります、”今起きていること“に焦点を当てて学ぶ"とてもアメリカらしいですよね。教科書は図書室から配布されましたが一回も使用せずに授業が行われました。


春学期に受けたスター・トレック哲学も面白い授業でした。この授業はひたすらスター・トレックを見させられ、その中で異星人間の権利や哲学について学びます。ファンタジーの世界線の社会哲学を学ぶのは興味深いですよね。もしかしたら宇宙人はいるかもしれないと言うことはここでは触れないでおきます。割と楽しい授業かと思ったら学期最後には10ページの論文が宿題として出ました。テーマはスタートレックに関係あれば何でも良いらしいのですが5ページ書いたところで脳が停止してしまいました。「スタートレックを通して学ぶ現代社会における差別」のようなことを書いたと思います(適当)。







さて、勉強というのはいつの時代も大変なものです。タイトルにある

『教育の根は苦く、その果実は甘い』と言う言葉は哲学者アリストテレスの言葉です。私たちは生きている限り、常に新しい何かを学び続けるべきだと思っています。何かを学んでいる時、辛いことが多く、こんな事に何の意味があるのかと苦しい事ばかりのような気がします。新しい何かを発見しても、自分のものにするのは時間がかかるものです。しかしながらいずれ何か成功したときに、かつて努力し続けた時の本当の苦さの意味を知るのです。いつか甘い果実を自分自身に実らせるためにも、新しい何かを、物事の本質を常に探し続ける苦い時期は誰にでもあるものですよね。


「なぜ社会はこうなっているのか、誰がどんな意図でこの仕組みを作ったのか、本質を見抜き、自分なりの答えを出す力をつける。そのための勉強。勉強はこの国で許された唯一の平等なんだ」と桜木先生も言っていました。
*ドラゴン桜にハマっているので気にしないでください


何かと大変な時期が続いていますが感染対策をしっかりとなさってくれぐれもご自愛ください。「アメリカのこんな事を知りたい」「大学やホッケーについて知りたい」など、なにか気になることがあればいつでも連絡、コメントください。下にTwitterのリンクを貼っておきます。私が力になれる事であれば出来るだけ答えていければと思います。長々と書いてしまいましたが最後まで読んで頂きありがとうございました。それでは最近反抗期のアーサー君と母の靴で締めさせていただきます。

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それでは! See you later!! #4













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