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苦手(vsヴィッセル神戸)

 以前このようなnoteを書いたからかなんなのか、先日、六花亭のマルセイバターサンドをいただいた。

 記事にも書いたが、ぼくはレーズンがキライだ。できれば関わりたくない。とはいえ、ひとからいただいてしまった以上"食べない"もない。ついでに長年、マルセイ"ユ"バターサンドだと覚え違いしていたといううしろめたさもある(ダイレクトメッセージでそっと指摘してくださったかたのおかげで発覚。サンフレッチェのことスキなひとに悪いひとはいない)。記事も「きらいなものも1回は試してみよう」という趣旨でまとめたし、いい機会だから食べてみよう、そうおもってチャレンジしてみた。

 結果、やっぱりダメだった。

 包装の赤いロゴはとてもすてきで、特別感があった。しっとりしたクッキーの歯触りはよく、とくに謙虚な甘みのホワイトチョコレートなんて、とてもおいしかった。調べると、日本ではじめてホワイトチョコレートを作って売ったのは、六花亭なんだそう(公式ホームページより)。でもやっぱりね、肝心のレーズンが……! あの、ぐにう、という腹立つ食感と、まったく空気の読めてない酸味が、日本初製造・初販売のホワイトチョコレートを、力のかぎり汚しつくしていた。

包装の赤いロゴは、十勝発のバターのラベルなんだそう

 それでも3日かけて食いきりはした。ここまでくるともはや意地である。ついに食べきったその日は、ちょうどJリーグ・ヴィッセル神戸戦の開催日。キライなものをガマンして食べたんだから、これはごほうびがもらえる展開にちがいない、そう期待して観た。

 まずメンバー発表。25番がいない。なんでやねん。キックオフ。ボールが忙しなく行来し、選手がバチバチぶつかるがちんこゲーム。強度が高いといえば聞こえはいいが、くたびれるんだってそういうの。息つく間もない。どたばたしてるうちゲーム終了。結果はスコアレスドローだった。おかしいな、ごほうびはいずこへ。しかもピエロスさんが内ももさすってピッチをあとにしちゃうし、武藤選手の審判に食い下がる顔が強烈で、内容よりも印象にのこっちゃうしで、まったくロクなことがない。

 やっぱりキライなもの食べたところで、なにかべつに徳みたいなのが積めるわけでもないらしい。早速お勉強になった。もうバターサンドを食べることもあるまい。

 あーぁ。レーズンさえなきゃぁ、おいしかったのになあ。


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