テレビドラマ感想文 眩(くらら)葛飾北斎の娘
NHKBS2でようやく再放送したので録画視聴
平和すぎる江戸の四季を背景に
一生を賭けて絵画に挑む、北斎とその娘お栄を描く
1時間少々の尺だが、ここ数年の単発ドラマでは屈指の名作です
特に映像は、物語の主題が絵画における「光と影、色彩」ということもあり、光の扱い方が秀逸
さらに春の川原を歩くシーンなど、自然光撮影とCGとデジタル合成も絶妙
演じる長塚京三と宮崎あおいも素晴らしい
飾り気がなく、絵にのみ生きる親子の姿で、安っぽいお涙頂戴は全くない
鼻水、涎を垂らし、狂気じみた「上手くなりたいから生きる」を演じている
現在は江戸期と同じような平和になり、
さらに長寿の時代を迎えているが、
時代は変わっても人が生きるとは何か?を考えさせられるドラマ
録画できたので、年に何度かは見返せます!