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情報管理とスピルバーグ

NHKスペシャルの統一教会ものを見てて雑感。
事件そのものや、教会の性質やらはよこに置いておく。お悔やみも申し上げるし、主義や主張もあまり興味がない。

 さて、この件、統一教会「問題」の発端になった銃撃事件直後の「情報の出方」が非常に謎だ。
事件はネット時代らしく現場の動画も出回り、早い時期から情報がかなり多かった。
(手製の銃!「シークレットサービス」のマルコビッチ!)

さらには警察からの動機としての「教会問題」も事件当日には発表されており、その「早さ」に少々驚いた。
こうした事件の報道発表は、政権での情報管理がなされるはずで、動機として「教会問題」を発表すること自体、政党他リスクが非常に高く、安定的な政権運営を考えると、ダダ漏れ的な「動機早期発表」はあり得ないはずだ。
メディア管理でも3ヶ月後のいまでもテレビ、ネットともに騒いでおり、抑止的な動きは感じられない。
 最も謎なのは、誰が何の目的や意図でこうした情報管理、開示を行なったのか?
いくつか考えられる。
1「政権による特定党派のパージ作戦」
国葬含めると、宏池会と清和会&その他の何らかのギャップがありそうで、駆け引きのカードだったかもしれない。
2「責任回避を目的とした警察組織の反転作戦」
担当大臣と官僚トップの引責辞任だけで終わらせた。事件そのものから「動機=教会問題」への転換はお見事ではある。
3「情報管理のホワイト化」
そもそもネット上に痕跡が多く、どうせ騒ぎになるし、ダダ漏れにしとこうぜ風。前時代的に隠すと更に痛手を追う。(現政権ぽい判断だ)

1+2+3あたりを誰がそれぞれ考え、合意に基づき発表したのだろう。納め方が今のところお粗末だが、メディアの状況含め、民主的なHAPPY感がある。

さて情報管理。
なぜかスピルバーグはシリアスなSFで、背景・設定として、国家と情報を扱った作品を撮りたがる。
3「情報管理のホワイト化」の延長線上でスマート化、意思決定の自動化が描かれている。

「マイノリティリポート」⭐︎3.0

ディック風な網膜操作
占いのような球


デジタルツイン的に予知夢を見るプリコグに意思決定させ、未来の犯罪者を特定する。
予知夢から玉が転がる!という、宗教儀式的な小道具と演出が、原作者のディック的な世界観で、スピルバーグのリスペクトが感じられてGOOD!

「イーグルアイ」⭐︎2.5

エネミーオブアメリカの10年後風


成田ゆうすけ氏の爆笑プレゼンで取り上げられ、
高度にデータ化された近未来。だが、ピンポイントに狙われるのは、シニカルなお笑いSF風。

あとは、アニメのサイコパスドミネーターも近い。いずれも警察公安絡みの視点から描かれるのが監視=データをわかりやすくするために重要なのか?
むしろ意思決定の自動化こそがスマート化なのだが。

何か別のシステムに意思決定させると急に冷えた寒々とした運の悪い出来事になる。
未だ人が決めている現実の方が、ズボラでHAPPYな雰囲気があるのは、まだ暖かい社会ということなのだろう。



























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