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一筋縄では行かないアメリカ大学1年目

ユタ州でホームステイ

渡米したのは今でも忘れない4/19
アメリカに向かう飛行機の中で読んだ
母からの手紙にはこんなことが書いてあった

「ヨーコにはもっと教えておきたいことがあったのに」
「いつでも帰って来ていいからね」

日本に残して来た家族に1ミリの未練も何もない私は
冷めた目で文字を追い、
さっさと手紙を封筒にしまった。
(この頃まじで思春期で心が歪みまくってたの。笑)

これから始まるアメリカでの生活は
考えただけでワクワクしたし、
絶対に最高の未来が待ってる!と
確信しかなかった。

アメリカの大学が始まるのは9月。
留学エージェントが手配してくれた
現地での研修が4月から8月。
まずは、ユタ州で1ヶ月
ホームステイしながら
現地の語学学校へ。

1度シドニーでホームステイを経験していた私は
同じようなホストファミリーを勝手に想像していたら
痛い目にあった。

ホストファミリーとの壁

前回の経験上、
フレンドリーな欧米人を勝手に想像していた私。
ユタ州でお世話になったホストファミリーは
どちらかと言うと全員控えめな性格。
私よりも年下なのに
体格の大きい中高生の子どもたちに圧倒され、
共通の話題を見つけられず
なかなか打ち解けられなくて
自分の英語力不足と、理想とのギャップに凹んだ。

ホストマザーを始め、みんないい人やったけど、
一歩踏み込む勇気が出なくて
言いたいことも言えず、
私はどんどん暗い気持ちに。

こんなはずじゃなかった・・・!
自分は絶対大丈夫と過信してたことに
恥ずかしさと怒りが込み上げて、
最後は情けなさが残った。
結局、あんなに毛嫌いしていた母に
泣きながら電話して、
慰めてもらう羽目に。
まだまだお尻の青い18歳のガキんちょでした。

運命の地、コロラドへ

1ヶ月の語学学校の研修を終え、
ついに私が9月から通う大学へ。
コロラド州立フォートルイス大学、通称FLC
私の人生で大きなターニングポイントとなる場所。

5月から8月はアメリカの大学は夏休み。
エージェントが準備してくれた留学生のためのプログラムで
ペーパー(論文)の書き方、
プレゼンの仕方、
ディスカッションをとことんやり抜いて、
大学生活に向けて準備していった。

そしてついに9月から
大学生活がスタート!
初めての寮生活、
ルームメイトはイタリア系アメリカ人のニキ。
美人、秀才、フレンドリー、優しい
どこをどう切り取っても理想のルームメイトで
新学期早々、大当たりの私は
心の中でガッツポーズ!

一緒に遊びに連れてってくれたり、
ハロウィンパーティーに誘ってくれたり、
Thanksgivingの1週間の休みの時は実家に泊まらせてもらったり、
ザ・アメリカ大学生活を1年目から体験できたのは
彼女がいたからこそ!

そして、ニキがアメリカのドラマFRIENDSオタクだったから
私もハマり、
DVDを買い、
セリフを一語一句覚えるまでに。笑
(スラングやアメリカならではのジョークはめっちゃ参考になるよ!)

ニキとの会話や、アメリカでの友達作りから
私が学んだこと。
それは、ネタって大事!
友達になりたい!とか、
この人と仲良くなりたい!って思った時に
くすっと笑えるネタがあると
距離が一気に縮むでしょ?

日本人ならではのL とRの発音の失敗談とか、
簡単なおもしろクイズとか、
英語で説明できるように練習して
ネタをストックしてた。
ユーモアはマジでライフセイバーだから、
持ってた方が絶対いい!!

一方、授業に関しては
全然あかんかった・・・
ウキウキしつつ、緊張しながらも
心理学の授業に臨んだ初日。
先生の言ってることの半分も分からないままクラスが終わり、
宿題さえも意味が分からず途方にくれて、
泣きながら、留学アドバイザーに相談に行った。

あれだけ英語に自信があったのに、
あれだけ研修も頑張ったのに
先生の言葉を理解できない自分が
悔しすぎた。

結局、1年目の1学期には
心理学の授業は早すぎると言う判断を下し
音楽や数学などをメインに。
まあ、そのおかげで伸び伸びと
クラスにも大学生活にも慣れていくことができたから
人生成るように成るとはこのこと。

とは言え、クラスが終わると毎日
すぐに図書館へ駆けつけて
宿題の教科書20ページ読んだり、
ミニクイズのために復習したり、
コンピューターセンターに行って
パソコンで論文書いたり、
空き時間はほぼ勉強に費やしてた。
毎日授業についてくのが必死だったし、
ついていきたい!って気持ちが誰よりも強くって、
側から見たら完全に
ガリ勉日本人留学生だった。苦笑

勉強についていきたい理由は
とにかくオールA(満点)が欲しかった。
ただそれだけ。
そしたら父に喜んでもらえると思って。
褒めてもらいたかったんだよねー。

週末友達と遠出したりとか、
華やかなガールズナイトとか、
金曜日の夜の友達の家でのパーティーとか、
そう言うのと一切縁のない
マジで冴えない大学生活。笑
(でも、本当は女友達とはしゃいで過ごすのが憧れだったの!)

こうして、
友達と遊ぶよりも勉強第一優先の
大学1年目が終わって行った。

ジェットコースターみたいな1年

こうして振り返ってみても
渡米してからの1年は
ほんっとーーーーーーに涙の多い時期だった。
人間関係に悩み、
自分の英語力に自信もなくなり、
孤独を感じることが多かった。

それでも日本の家族に電話したり、
ルームメイトを心の拠り所にしたり、
自分のレベルに合ったクラスに変更したり、
暗闇の中で見つけた光を頼りに
小さな一歩を積み重ねて
アップダウンを繰り返しながら
前に進んで行った1年。

この苦労のおかげで2年目から
もう少し大学生活が花開いていくのでした。



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