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未来塾を通して、夢を描く。

2022年夏
2つの環境系学生未来塾が開催されました。
9/2-6 屋久島にて、
9/12-15 長野県泰阜村にて。

そして、2023年春には屋久島と大分県耶馬渓町で開催される予定です。

今年は内閣府からの補助をいただいて、
発起人のやっくんを連れ回し(笑)
3箇所の地域で未来塾を展開しています。

それぞれの様子については
また後ほど。



未来塾は環境系の学生に向けた人生を考える合宿。

自然の中でいろんな体験をすることで、自分と自然(環境)とのつながりを捉え直したり

それぞれの地域で、自然や環境との関わりを本気で考え生業している大人の人生のお話を聞いたり、

対話のワークを通して自分の価値観を言葉にしたり、同じようなもやもやを持つ仲間たちと出会ったり。

地域で生きる先輩たちの生き様に触れ、
自分の人生をどう生きるか、を本気で考える。
そんな3泊4日(屋久島は4泊5日)の合宿。

そこに集う学生や関わる大人たちの
想いは本当にアツくて。
たくさんもやもやしたり、挫折したりしながらも、
自分の大事にしたいことを大事にしようと試行錯誤しながら生きる姿は
社会人も大学生も関係なくかっこいい。

そんなかっこいい人たちとすごす時間の中で、現れてくる自分の想いや根源的な願いに気づくと、
生きる力が湧いてきます。



わたし自身は4年半前、
屋久島で未来塾に参加しました。

大学3年生の春。
周りが就活をする中、
自分には特別できることもないし
これからどうしたらいいかも分からないし
やりたいこともアツい想いもないし

漠然と自然と人と関わる仕事をしたいけれど
どんな仕事があるかも分からないし

好きなことを仕事にしたいけれど
安定やお金をちゃんと稼げることも大事だし

みんなは涼しい顔をして
公務員試験の勉強をしたり、合同説明会に行ったりしているのに
やる気も出なくて

どうしよう…生きていけない…
と思っていた時に、不思議なご縁で情報が届いた未来塾。

藁にもすがる思いで
すぐに申し込んだことを覚えています。



未来塾で得られたものはなんですか?
と聞かれたら

夢と仲間

という言葉が浮かんできます。



わたし自身は生きてくる中で
"こんなことをしてみたいな"
"こんなふうになりたいな"
を知らず知らずのうちに諦める癖がありました。

まだまだ力不足だし
どうせわたしにはできないし

夢を叶えられる人は生まれながらにして優れていて強運で素晴らしい人格を持っている人だけで
自分にはその資格も権利もないのだ。

と、無意識のうちに、思い込んでいました。

未来塾では、そんなわたしに
なんでもいいから自分の声を場に出してみようよ、と機会を与えてもらったように思います。

ただ聴き、ただ語る。
ただ、自分の内側にあるもやもややわくわくを話してみる。
それをただ聴いてもらう。

たったそれだけのことが
長年信じてきた自分の思い込みを
溶かしてくれたように思います。

わたしも、大事にしたいことあったんだ
ワクワクしていることあったんだ
小さなもやもやも、わたしの願いに繋がっているんだ

その気づきは、いまでも
わたしが生きていく礎になっています。

夢。
それは壮大で立派で誰からでも讃えられるものではなくて、
自分自身の小さな願い。

それをちゃんと大事にしていていいんだ、
という気づきが、わたしの人生を豊かにしてくれました。

大学生のわたしが掲げた夢は
"人と自然、人と人との境界線を緩める"ということ。
それは今では、対話のワークショップや旅づくり、森林浴を通して
少しずつカタチになってきています。

未来塾で自分の夢を思い出すことができなければ、
今の自分はない、と心からそう思っています。



仲間

夢を叶えるのに大切なのは
自分自身を信頼する力と
仲間です。

自分自身の願いはここにあるんだ
あっていいんだ
とたった1人で信じ続けることは
難しい。

壁にぶち当たって信じることができなくなったり
がむしゃらに進んでいるうちにどこにいるのか何がしたいのか見失ってしまうこともあります。

そんな時に、自分の原点を思い出させてくれるのは
ともに夢を語り合った仲間たちの存在。

3泊4日(4泊5日)、ひたすらお互いの"夢"を話したり、大事にしたい価値観を探求した仲間。

その存在は自分の道を歩んでいる中で
大きな心の支えになっています。
迷った時は彼らと話せば
自分の内側に燻った火があることを思い出させてくれる。

お互いの人生を本気で想い
応援し合うからこそ
進んでいける歩みがある。
かけられる言葉がある。

言葉を交わさなかったとしても
あの時語り合ったあなたが
この世界のどこかで頑張っていると思ったら
湧いてくる力がある。

そんな存在。



社会人になり、3年目。
わたしにもできることが増えてきて
大学生の時よりは見えている世界が広がってきたいま、
改めて"どう生きていこうか?"を問い直すフェーズにやってきています。

いま、すすめている
『未来塾全国展開プロジェクト』も
もちろんやりがいもたくさんあるけど
大変なこともたくさんあって
"なんでこんなに頑張ってるんだっけ?"
と見失いそうになる瞬間があります。

それでも、歩みを止めないのは
湧いてくる力があるのは
夢を描き続けたいからなんだろうな、と思っています。

大学生の時に、
「人間はもっと自由に自分のやりたいことをやっていても大丈夫なんだよ!生きていけるよ!!」
と、かっこいい背中を見せてくれた大人たちに憧れて、
ここまで歩んできました。

やりたいことをカタチにしていくのは
当時思い描いていたよりも泥臭く、地味で、でも思いがけない喜びもある。
苦しいことも嬉しいことも、淡々と過ごしていく日々も、いろんな体験をしてきました。

そしていま、
改めて思うのは
まだまだ夢を描き続けたい、ということ。



長野県泰阜村、大分県耶馬溪町では
第1回の未来塾卒業生が
地域パートナーとしてともにつくっています。

泰阜村の地域パートナーのくみさんは
第1回の学生スタッフをしていた人。
自分の参加した回でのスタッフの子達が、くみさんの話をしていて、
いつか会ってみたいな、と思っていた人の1人でした。

耶馬溪の地域パートナーのふとし。
ふとしとはわたしが初めてスタッフをした未来塾で出会い、2回、屋久島で未来塾の場をつくってきました。
ふとしとの対話時間のおかげで、
今の職場に就職する決意ができたり、と
自分の人生の岐路をあたたかく見守り応援してもらった存在の1人です。



未来塾を通して出会った仲間たちが
それぞれの生き方を見つけ、
地域に根ざした仕事をしています。

そうやってそれぞれが生きてきた道が
再び交わる交差点に
未来塾全国展開プロジェクトがあるなぁと思っています。

5年。

その月日を経て、
いろんな経験をした仲間たちが
再会し、新たな企てが全国に広がっている。

自分たちもワクワクしながら
それぞれが関わる周りの人にとっても、
暮らしている地域にとっても、
そしてなにより、新しく出会うことができる未来の仲間たちにとって、
豊かでわくわくする企てが。

それって、すごく夢があって
わくわくすることじゃないですか?



ひとりひとりが
自分の人生を諦めなくていい
そんな社会を願って

少しずつ、少しずつ
この輪を広げていけたらいいな、と思っています。

みんなで共に生きていこう。
わくわくする気持ちで誰かのためになっていくことを。

#環境系学生未来塾
#屋久島 #泰阜村 #グリーンウッド自然体験教育センター #耶馬溪 #自然 #環境問題

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