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言葉を「自分のもの」にする

 なんでなんで?の7歳児な娘。最近は「これってどういう意味?」と、「言葉の定義、意味」について、説明を求められます。先日は「西洋人ってなに?」という質問をいただきました。その前は「薄情」についてだったし、もっと前、困ったのは、「戦争とは」という問いでした。あ、あと「お刺身のしたのほそい大根はなに?」とかもあったな…

 今はどこでもスマホの時代。ちゃちゃっと画面をスクロールすれば、子どもだって「正しい意味」ぐらい、簡単に見つけられるんでしょう。

 でも、あえてここで辞書も使わず、自分の中から定義を絞り出すことが、自分の内面に対する感度を上げるために、すごーく大切なんじゃないかなと考えています。まぁ結果、支離滅裂になってしまい、娘の教育という観点からみると、あまりよろしくないのかもしれないのですが💦

 その大切さを教えてくれたのは、『博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ』。本書の中では、身の回りにある、様々な“言葉”を、いまいちど、自分なりに定義することが、オリジナリティある文章を書くための良いトレーニングになる、と書かれていました。たいへん肯首したわけですが、実際やってみると、いやはや…自分がいかに、「適当に」言葉を使っていたか…身の回りの、当たり前の言葉さえ、何となく、の解釈で、理解したつもりになっていたかがよくわかります。



物事を、自分で定義づけする


という思考は、表現力を磨く上でとても有効だと思います。「物事をどう定義づけているか」は「世界をどう見ているか」という個性の現れそのもの。例えば、以下のことを、自分流で定義付けてみる遊び。結構おもしろいです。

・働くとは何か

・幸せとは何か

・信頼とは何か

ちなみに、私はこれらを

・働くとは何か
=自分を生きること

・幸せとは何か
=自分で選択できる自由そのもの


・信頼とは何か
=して初めてされるもの

と、定義づけました。(ううむ…いまひとつ…?)

田園の中の気球

 辞書に載っている内容と、答え合わせをする必要はありません。自分が”それ”をどう考えているのか思考し、言語化するこの過程で、考え、感じる力はもちろんのこと、表現の力もまた、ビシビシと鍛えられてゆくのではないか?人の心をつかむ、オリジナリティあふれる文章が書けるようになるのではないか、そう実感しました。

 今月の私的ひとこと ≪言葉を自分のものにする≫ いちどぜひやってみてくださーい。そしてぜひぜひ!みなさんの定義も知りたいな♡

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