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ねこがきた ①出会いの前、最初の記憶

この猫に関するはじめての出来事は、2020年の夏の終わり頃、夫の目撃情報でした。
「庭に何かいる」
庭に出ていた夫が戻って来て、興奮気味に、
「いや、猫じゃない、あの素速い動きは、何か…野生動物だよ。」と。

その頃、庭の観賞用のクラブアップルの実が、垂れ下がった下の方の枝のだけ一気に無くなる、という事件があったので、その生き物はたぶんハクビシンだろう、という事になったのでした。

それからしばらくは、動物の正体も、本当にいるのかもわからず。
ハクビシンだとこわくて嫌だなあ、などと思っていました。

少し経った頃、
やはり庭に何かいるような気がして、夕方、玄関から出て庭の方を覗いていたら、
通行人らしい女性の方がスッと近付いて、
「猫を探してるんですか?」
と、声をかけて来ました。
「何かいるような気がして…、猫なんですか?」
と聞き返すと、
「小さい猫で、スッゴ〜イかわいい顔してますよ!」
いかにも猫好きそうなその方は、ニコニコと答えて、
姿を見かけたので、スマホで猫の鳴き声のYouTubeを聞かせたらお隣の駐車場の草藪の中から顔を出した、と、「ニャー!ニャー!」と、猫の鳴き声を再生中のスマホをかざして見せてくれました。

そのまま、その方と一緒にしばらく待つも、
その日はもう「猫」は姿を見せることはありませんでした。

(最初に猫と教えてくださったその女性の方とは、それ以来お会いしたことはありません。ビビにとっては恩人のお一人だと思います。この場を借りて御礼申し上げます)

🐈‍⬛つづく

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