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レベニューマネジメントはどうはじめる?事前に実施しておくべき準備事項

※このレベニューマネジメントガイドは、ハルモニアが以前運用していたMagicPriceサイトからnoteへお引越ししました。この記事は2020年2月18日のものです。


今回は、これからレベニューマネジメントに取り組む方も、すでに取り組み中の方も知っておきたい、はじめに必要なことを学びます。皆さんも運動する前には準備運動をしますよね。レベニューマネジメントも、いきなり数字やデータに向き合う前に、準備することが必要です。


取り組む目的、優先順位の認識を全社で統一する

レベニューマネジメントの最終的な目的は、実はホテル価値を高めることにあります。

レベニューマネジメントの目的と聞くと、売上の向上だけが思い浮かぶ方が多いかもしれません。もちろんそれも大切ですが、ホテルとして本当に大切なことはその先にあります。

例えば、・レベニューマネジメントを効率化することによってできた時間を、お客様とのコミュニケーションのために使う・作業を効率化し、ホテルの戦略や企画を考えたり実行したりする時間を作る・向上した売上を、施設の改修やアメニティの充実などへ投資する

成功の定義として、売上など数値目標の達成だけでなく、その先にある効率性の向上や新しい企画の実行も視野に入れましょう。ホテル全体としての目的を見据えて実行します。「ホテル価値を高めるためにレベニューマネジメントを行う」という心構えや目的を、全社で統一して持つことが大切です。

優先順位も重要です。接客や他の業務も兼ねるなか、どのくらいの時間をレベニューマネジメント業務へかけるのかを決めましょう。

レベニューマネジメントはやろうと思えばいくらでも細かく作業ができます。自分たちで時間の区切りを入れた方が、効率化しようという気持ちのスイッチが入ります。

「できる限り頑張ろう」ではなく、「明確な優先順位」を定めておくことがおすすめです。


担当者、チームを決める


レベニューマネジメントを実行する担当者を決めましょう。おすすめは二人以上で行うことです。

経験者がいなくても、中心となって学ぶ人(責任者)とその相談相手や、休みの日の補佐役として二人目が必要です。属人化を防ぐためにも、記録に残しながらチームで取り組むのがポイントとなります。


必要なツール、データ、リソースを揃える


自社の販売データを加工、分析できる状態にしましょう。販売データはExcelまたはGoogle Spreadsheetで記録、分析することがおすすめです。

必要に応じて、レベニューマネジメント業務を支援するサービス導入も検討しましょう。私たちの提供するMagicPriceもその一例です。


走りながら学ぶために、一週間の業務サイクルを定める


どんなことでも、はじめから完璧にはいかないものです。完璧を目指すよりも、進めながら学んで改善していくことを前提に、定常的な業務のサイクルを決めるのが成長のコツです。

例えば、”毎週火曜日には途中経過や気付きをチーム内に共有。毎週金曜日には一週間の振り返りと、翌週の計画立案を話し合いながら行う”など、あなたのホテルにあったサイクルを決めましょう。


相談相手を見つける


できれば、ホテルの内外に相談できる相手を持ちましょう。困ったときに、自分で考えたり調べたりするだけでなく、経験のある人に相談するとあっさりと答えが得られることもあります。

例えば、グループ内の別の施設の担当者、前職や学生時代の知人、地域の集まりで知り合った施設の支配人、など。

もちろん、空のサービスの導入施設なら、カスタマーサクセスチームが相談に乗ります。