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映画にまつわる思い出

なんだかんだ結局noteへの投稿が続けられず、久しぶりの投稿ができずにいたので、企画にのっかりご無沙汰の投稿をしてみます。

私にとっての映画とは:原点

私は市内に映画館がないような田舎町で生まれ育ちました。幼いころの私にとって、映画とは簡単に見れるものではなく、趣味や娯楽といった類のものでもなく、年に1度やってくるか来ないかのちょっとした大イベントでした。「映画を見に行く」という表現は、すなわち、夏休みに市の公共施設で特別公開される『ドラえもん のび太の〇〇〇』的な映画を姉や友人と見に行くことを指し、それ以外の何かを含むものではありませんでした。

少し大きくなり、中学生になったころには、行動範囲が広くなり映画館のある町まで電車で出かけることが許されるようになりました。自分の意志とお小遣いで、です。だからといって映画を頻繁に見るわけでもなく、見に行く映画といえば、ジブリの話題作か、映画以外の予定を先に立てて、ちょうどその時期に公開されている映画の中から、多少なりとも興味があるものを選んで見るくらいでした。

映画にまつわる思い出

映画にまつわる思い出について考えてみると、これまでに見てきた映画の分だけ思い出があります。

誰と見たのか

人生初のデートで『パール・ハーバー(Pearl Harbor)』を見た日のこと。デートで戦争映画を選んだことの選択ミスに加え、パラシュート保管庫での軽い濡れ場があって気まずいことこの上なし。制作国がアメリカということもあり、日本の描かれ方が完全な悪者でいたたまれなさを感じました。

どこで見たのか

人生初のレイトショー。当時の私は就職活動中の大学3年生。地方大学生が東京での就職活動のため、雪国から夜行バスに乗り、帰りのバス待ちまでの時間潰しのために、生まれて初めて新宿は歌舞伎町の映画館で映画を見ました。しかも、レイトショー。その時は『エリザベス ゴールデン・エイジ』を見ました。残念ながら映画の内容はほとんど覚えていませんが、映画館を出た後、深夜の歌舞伎町の異様な雰囲気に恐怖を感じ、走って目的地を目指したものの道に迷い、半泣き状態だったことを覚えています。

映画を語ると身バレというか年齢バレしそうです。

自宅で見るDVDも格別です。
焼肉を食べた後に自宅に帰り、『アポカリプト』を見た日のこと。映画自体は非常に面白く考えさせられるものだったのですが、R15指定の映画であること、メル・ギブ作品であることから、詳しくは語りませんが、焼肉を鱈腹食べた後にこの映画を見たことを深く後悔しました。1つの栄えた文明が静かに終焉を迎えることを観衆が予感するシーンは圧巻でした。

最近はもっぱらアマプラを飛ばし見しているので、映画の大切な情緒や趣もへったくれもありません。映画が手軽に見ることができるからと言って、映画鑑賞というせっかく「ハレ」の性質をもったものを、ありふれた「ケ」にしてはいけないと思います。

と言いながらも、相も変わらずアマプラ等々を見続けることに変わりはありません。

そう言えば

映画の公開が間近に迫ると映画館内はもちろんのこと、テレビでも予告編(トレーラー)が流れます。トレーラーの良し悪しは、その後の映画の観客動員数に関わってくる大事な要素です。私もトレーラーに魅了され、映画館に足を運んだことが何度もありますし、映画を見るか見ないかの判断もできます。そう言えば10代の頃、青い瞳の美しい青年に出会ったのも、テレビCMの合間に流れたトレーラーでした。『ロミオ&ジュリエット』のレオ様です。最後の最後に、いくぶんくだらない思い出で締めくくりますが、当時の私はこの映画のトレーラーに出てくるレオナルド・ディカプリオが、かっこよすぎて、また、美しすぎて直視できないという事態に陥りました。

魚が泳ぐ青い水槽越しにクレア・ディーンズとじっと見つめあうレオ様。真っ白いシーツの中から子犬のように、じゃれあうように笑顔で現れるレオ様。仮装パーティの衣装でキスをしまくるレオ様。(あの鎧と羽は何?と思いながらも、映画を見る前は、西洋史関連の映画かなくらいに思っていました。)若かりし頃の私には衝撃的なトレーラーで、今でもお気に入りの映画です。

真っ白いシーツから真っ青な顔をした子供(『呪怨』)が出てこなくてよかったよかった。

#映画にまつわる思い出

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