山崎断層帯について
東京帝国大学教授で地形学者の辻村太郎氏が、山崎断層の存在を指摘された。そして、山崎断層が活断層であると世間に広められたのは大阪市立大学理学部教授藤田和夫氏(当時)であろう。
藤田和夫教授は、近畿から中国地方にかけて断層を調べていた。地図を見ていると、普通、谷沿いに道路がつくのに、谷筋・尾根筋を横切りながらの直線道路があるのに気づいた。不思議に思い、航空写真を見て地形を調べたところ、左横ずれ断層の変位地形を見つけられたのだった。しかも、この左横ずれ変位地形は宍粟郡山崎町(現宍粟