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『地域の力』-食・農・まちづくり

きっかけ:農業を通じた地域づくりに興味をもった
読んだ日:2021年5月
オススメ:社会問題や地方創生のような定義が曖昧で答えのない(答えが幾
     つもあるような)問題に複数人で取り組んでいる人
学べる事:事業設計にあたっての考え方(マインドセット)。スタート支援や事業立案のファシリテートの流れ・導き。インタビューのコツ。

※基本の流れが丁寧に解説されているので、一冊で十分にワークショップやファシリテートを組み立てることができる本です。ぜひ、原本の購入をお勧めします。
※サムネはナマケモノ倶楽部から拝借(https://theslothclub.wixsite.com/2020)

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■はじめに

日本は高度経済成長以降ずっと製造業・サービス業などに重点をおき、農林水産業は「遅れた産業」と位置づけられてきた。本書では、農山村を中心に、各地の新たな胎動をルポルタージュした。

取り上げた地域には4つの共通点がある

第一に、地域資源を活かし、それに新たな光をあてて暮らしに根ざした中小規模の仕事を発展させ、雇用を増やしていること。

第二に、民間・農協・森林組合・自治体と所属はさまざまだが、地域に根づいた、そして前例にとらわれない発想とセンスともち、独走はせずに仲間を引っ張っていくリーダーの存在である。

第三に、Iターン(よそ者)とUターン(出戻り)が多いことだ。多くは都会育ちのよそ者は第一次産業の復権や環境保全という価値観のもとに地域の魅力を発見し、全国に伝えている。それがまた新たな人を惹きつける。

第四に、メインとなる仕事で現金収入を得ながら、自らの食べるものをつくり、自給的部門を大切にしている人たちが多いことだ。彼らは、安全な食べものをつくる農の担い手でもある。それが過度の商品経済の浸透の防波堤となり、そこそこの現金で暮らせる生活のベースを形づくっている。

■紹介事例

・木次乳業(島根県雲南市)
・よりあいクラブ旭(兵庫県相生市)
・こらぼ屋(三重県四日市市)
・株式会社大地
・株式会社いろどり(徳島県上勝町)
・興農ファーム(北海道標津町)
・有機農業推進法
・森林管理協議会(FSC。本部はドイツ)
・森林経営(高知県檮原町
・NPO法人木と家の会
有限会社田園都市設計(香川県丸亀市)
・La毛利 ターブルペイザンヌ(東京都練馬区)
・富山ライトレール(富山県富山市)
・チャレンジファーマー制度(神奈川県横浜市)

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